ライバルになるのか
 

首都鉄鋼の移転に対して、日本と韓国の一部のマスコミは、自国の鉄鋼企業に脅威をもたらすのではないかと懸念した。しかし実際は、首都鉄鋼は一貫してオープンな姿勢で世界に対して来た。歴史的には、首都鉄鋼はアメリカ、オーストラリア、メキシコなどの鉄鋼企業と協力したことがあり、日本企業とはもっと早い時期に手を結んだ。

2004年2月、首都鉄鋼設計院は新日鉄と共同で、北京中日聯公司を設立し、環境保護に役立つCDQ(コークス乾式消火設備)の技術を普及させてきた。この技術は日本で発明された、水に替えて窒素でコークスを冷却する技術である。これによって、二酸化炭素と粉塵の排出を減少することができるだけではなく、コークスの質を高めることもできる。今回、新しい首都鉄鋼が採用する世界最大規模のCDQは、北京中日聯公司が建設を請け負った13番目の装置である。

2005年1月、首都鉄鋼は日本・黒崎播磨株式会社と共同で7700万元を投資し、河北省秦皇島に首都鉄鋼黒崎耐火材料有限公司を設立した。この公司は、ハイテクでつくられた耐火材料製品を生産し、四年以内に投資を回収できると見込まれている。

首都鉄鋼は先進技術を導入し、外国企業は経済的な利益を収める。双方は互恵のもとでともに繁栄する。これが首都鉄鋼の協力モデルである。

人民中国インターネット版

 
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