| 生態移民 草原を緑に 遊牧民を幸福に
文・写真=段非平
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| チャガンフヘンさんと彼女の干し肉店 |
毎日多くの人々がチャガンフヘンさんの店に集まり干し肉を購入する |
午前10時、チャガンフヘン(41歳、蒙古族)さんの干し肉店が営業を開始した。仕入れ、清掃、接客とチャガンフヘンさんは忙しく、けれど少しも乱れのない様子で、自分の小さな店を経営している。けれど、2年前には、彼女はただ羊の放牧が出来るだけの遊牧民だった。
2008年、チャガンフヘンさん一家は、政府の「生態移民」(生態環境を回復させるために推進する移民)の呼びかけに応じ、バインボリグ(巴彦宝力格)鎮に引っ越した。そして、当地の就業局が開催した現代経営理念学習および商業技巧による創業トレーニングコースに参加した。また政府が遊牧民の創業をバックアップするための2万元の小額貸付を獲得し、現在の干し肉店を開店した。2年の努力により、チャガンフヘンさんの小さな店は商売繁盛し、毎年10万元の収入は、放牧時代をはるかに上回る。また町の便利で多彩な生活により、彼女は自分の新しい家がますます好きになっている。
チャガンフヘンさんのような生態移民は、ウラト(烏拉特)後旗(行政単位、県に相当する)には、ほかにも数多くいる。
ウラト後旗は、モンゴル自治区のバインナオル(巴彦卓爾)市の西北部に位置し、蒙古族を主とする少数民族地区のひとつである。旱魃や過度の放牧と人類の活動など多くの要素の影響により、ウラト後旗の多くの草原は、様々なレベルに退化、砂漠化し、多くの地区では、人と家畜の生存条件を失い、遊牧民の生活と牧畜業生産は、深刻な脅威のもとにある。遊牧民を生活には適さない草原から生活にふさわしい町に移し、人と家畜を減少させることにより草の生育と家畜との平衡と取り戻し、生態を自然に回復させることは、遊牧民の生活難と、生態環境の退化に対するもっとも優れた選択である。
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生態移民の新村 |
トレーニングにより野菜の栽培を学んだ遊牧民 |
2004年、ウラト後旗は、生態転換プロジェクトを実施した。現在までに、8000人の遊牧民がバインボリグ鎮に移住した。政府は遊牧民のために新しい村を建設し、遊牧民に対し、第二次、第三次産業に関する知識トレーニングを実施し、近くの企業の職員として配置し、また遊牧民に対し、養老、医療、教育、文化などの方面の福利と保障を提供している。
一部分の知識があり、経営がわかり、管理にむいた遊牧民は、牧区にとどまり、森林保護および草原監督員の職務につき、禁牧、休牧、輪牧および草の生長との平衡制度をとることにより、草牧場の科学化、規模化経営を実現している。数年間の建設と保護により、草原の植生カバー率は、9.24%から12.44%に上昇している。
ウラト後旗と同じく、内蒙古自治区の多くの地区では、みな生態移民プロジェクトが進んでいる。ひとつの方法は、農牧民を水資源の豊富な地区に移住させ、遊牧から囲いのなかでの飼育に従事させることである。もうひとつの方法は、農牧民を町に移住させ、年長者には養老補助手当てを支給、若者には、第二次、第三次産業に従事するための技能トレーニングを行うことである。「西部大開発」プロジェクトの実施以来、自治区では農牧民45万人を移動させ、20億元以上を投じている。
人民中国インターネット版 2010年7月19日
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