| 往時の美観を取り戻す ウランスハイ(烏梁素海)
文・写真=段非平
ウランスハイは、内蒙古自治区・バインザル(巴彦淖爾)市ウラント(烏拉特)前旗に位置し、黄河の流れの変化により形成された湖であり、中国八大淡水湖の一つである。地球上にごく稀な半砂漠地帯における大規模な草原と湖は、総面積が300平方キロメートルであり、「塞外の真珠」と称えられている。
ウランスハイの湿地帯は、当地の生態系統面を維持するにあたり、重要な作用を発揮している。湖の上流の90%以上の農業廃水と生活汚水、工業廃水が流れこみ、湿地のアシやガマなどの水生植物と微生物が湖水に対して生物による浄化を施し、その後、黄河に流れた水は黄河の水質の安全を守る。このほか、湖は、周囲の空気、気象条件を改善し、当地の生態的な平衡を維持し、保護する。
だが、近年、汚水の増加により、廃水と化学肥料の濃度が耐えまなく上昇する農業廃水はすでに湖の浄化能力を超えており、ウランスハイは、処理能力を超えた負荷により一時期は、深刻な汚染状況を呈した。湖内の有機物の腐敗と汚れた泥の発生は、湖底を毎年、6~9センチで押し上げ、沼化が加速された。また水中の窒素、リン、カリウムなどの栄養物質は、藻などの水生植物の成長を蔓延させ、湿地の生態環境に危害を与えた。
汚染に対し、当地の政府は、各種の措置を積極的に展開し、ウランスハイに対し、全面的な処理を行っている。その一つは、広い範囲で汚染源を経つことである。現在5つの町で生活汚水処理廠が建設され、稼動しており、重点工業企業に対してはライン測定器を装備し、排出に関して基準レベルに達しない企業に対しては、期限を限定したうえでの処置を実行している。また、湖内の汚染物質に対し、全面的なクリーンアップを行い、藻や汚染物質を取り除き、アシの密生する植生区域を広げ、湖水の循環速度をあげ、湖底の泥4000万立方メートルの泥、および沈殿する植物による生物飼料10万トンを開発、利用している。
現在、処置を経たウランスハイは、湖水に青いさざなみがたち、かつて汚染によって姿を消した水鳥たちがまた戻り、繁殖を営み、往時の「アシが茂り、水が青く、魚は肥え、鳥が喜ぶ」真珠の姿を取り戻している。
人民中国インターネット版 2010年7月22日
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