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春節を振り返って

 

年越し料理と一家団らん

孫雅甜=文・写真

2012年1月22日夕方、山東省莱蕪市莱鋼集団の職員住宅団地内で、張明さん(50)一家2人は大晦日の年越し料理の準備に忙しくしていた。一週間前から準備を始め、彼らは次から次へと年越し用品を買いそろえ、大掃除をし、さらに今日は朝早くから夫婦で、市へ出かけて新鮮な野菜と果物を買った。

「一年のうちでこの時期が最もうれしい」と、張さんは野菜を手にしながら、笑顔でそう言った。「子どもが帰ってきたので、家族みんなで新しい年を迎えられる。」 張さんの娘で19歳の姗姗さんは去年、念願が叶って曲阜師範大学に合格した。とりわけ家を恋しがるこの女の子は少しでも暇があれば、家に帰ってくる。「わたしは家でボーッと過ごすほうが好き。引っ込み思案な子でしょ?」と彼女は、はにかみながら笑った。

一家3人で年越し料理を囲み、祝杯を挙げる。幸せの微笑がこぼれる

午後になると、小さな台所がにぎやかになってくる。次から次へと、おいしそうな香りが漂ってきた。「肉のフライ、レンコンの挽肉挟み揚げ、エビフライ……どれもおいしそうに出来上がったわ。テーブルに並べてくれるかしら」とお母さんが娘に言いつけながら、調味料がよく混ぜ合わされたギョーザの餡をてきぱきとボウルに盛っていた。「今からギョーザを作るわよ。」年越しに食べるギョーザは年越し料理の永遠のテーマだ。一家三人で台所の前にある小さなテーブルを囲むように座って、楽しくおしゃべりしながらギョーザを作る。「ママが皮を作ってよ。わたしとパパで作るから。」姗姗さんは慎重にギョーザの餡を皮にのせて作る。この上なく真剣な顔つきだ。

夜8時に、張さん一家は出来たてあつあつの年越し料理の前に座り、喜びいっぱいの笑顔で、祝杯を挙げる……窓の外では爆竹の音が鳴り響き、家族みんなの楽しげな笑い声が団らんの幸せを物語っている。

 

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