チベット自治区現代教育の起点の革新と変化

2019-03-20 12:26:31

 

 

 

「基礎が固まっておらず、地も山も揺らいでいる。小学校教育がしっかりとすれば、自然と中学校も正しい軌道にのる。これは階段と同じで、一歩一歩上っていかなければいけない」。1988年から1994年までチベット自治区昌都市実験小学(以下、実験小学)で6年間学び、2003年から同校の教員をしている沢仁曲西(TseringQoixi)さんはこのように話した。

実験小学は1951年に創設された、チベット自治区で最初の現代的な学校である。創設当初、学校には3クラスしかなく、教員数は十数人、生徒数は60人あまりで、簡素な校舎は「暗い部屋、土の腰掛け」と言われた。創設当初はもちろん、1980年代以降の変化が非常に大きい。「私が学んでいた頃は校舎が1棟しかなかった。ソフトウェアの面について言えば、現在の教員数はほぼ2倍になっている。当時の教員数は80人あまりだったが現在は147人いる。以前は本科が最高学歴だったが、現在は(修士)研究生もいる」と沢仁曲西さん。

社会と教育の発展と変化に伴い、実験小学も自身の状況に合った教育方法を模索してきた。学校は2016年に全電子化情報教室「未来空間」を設置し、授業にタブレットPCを導入した。生徒がより生き生きとした教育コンテンツを見ることができると同時に、教員の授業の効果も向上した。また実験小学は、学年ごとに教育の重点を設定するという大きな特徴も発展させた。1年生と2年生に対して、学校は「養成教育」を通して良好な習慣を身につけさせる。3年生は「読書教育」、4年生は「芸術特色教育」、5年生は「伝統文化教育」、6年生は「啓発教育」に重点を置いている。

60年以上の発展において、全国人民代表大会常務委員会元副主席の向巴平措氏、国家一級作曲家の美朗多吉氏ら著名人が同校を卒業した。また、優秀な教育実績が認められ、同校はこれまでに17の国家レベルの賞を獲得した。

 

情報化教室「未来空間」

 

 

 

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019320

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