感染症と闘う「90後」に称賛

2020-06-29 10:35:38

 

新型コロナウイルス感染症の発生以来、中国の感染症予防抑制の活動で、特に印象深い青年たちがいた。「90後」(1990年代生まれ)と呼ばれる、まだ30歳未満の若者たちだ。親から見ればまだまだ子どもだが、今回の感染症との「戦疫」で、重責を担う「戦士」となった。

今年初め、北京大学第三病院は137人からなる湖北省感染症医療支援チームを組んだ。その中の70人余りが「90後」だった。神経外科医の呉超氏もその一人だった。

27日、武漢に着いたばかりの呉超医師は少し不安だった。だが患者を診療し感染症と闘い始めると、恐怖心はすっかり消え去った。「その時から一刻も早く闘いに加わり、死に神の手から少しでも早く患者さんたちを救いだしたいと思いました」

我を忘れて治療に当たる呉さんは、深夜1時から翌朝9時まで働くこともしばしばだった。重く厚い防護服を着ると、汗全身がびっしょり濡れゴーグルも曇ってしまう。「汗で両手がふやけたり、顔にゴーグルを付けた痕が残ったりします」。歳も近い若手医師たちと共に重症重篤患者の気管挿管を行う際は、ウイルスと「密接」することになり、「非常にプレッシャーを感じますが、尻込みする人は誰一人いませんでした」と、「戦友」たちの勇気に呉さんは感動した。

最も困難な時、年下の仲間の方が自分よりずっと忍耐力と闘争力を持っていることに呉さんは気付いた。中でも、97年生まれの心臓外科重症科の男性看護師が特に印象深かった。「彼は僕が所属する医療チームで一番若いのですが、一番多く重篤患者を看護しました」「『90後』は『甘えん坊』世代だと言う人もいるようですが、そんなレッテル貼りには反対です」と呉さん。また、困難と危険を前に、われわれ「90後」の仲間たちは何も恐れず率先して立ち向かった、と話した。「僕の医療チームだけでなく、湖北省の支援に駆け付けた医療従事者の3分の1は『90後』か、もっと若い人でした」

武漢で感染症と闘った毎日、呉さんは励まされ奮い立たされていた。その中で、次第に彼の心の中に一つの考えが芽生えていった。「『90後』の僕たちが今回の『戦疫』で受けた試練や成長での思いや何ものをも恐れない決意を、手紙の形に表し、習近平総書記や全国の人々に報告してみてはどうだろうか」と。

そこで呉さんと仲間たちがその手紙を書いたところ、思いもよらず、投函から4日後、習総書記から返事が届いた。

「新型コロナウイルス感染症との闘いで、あなたたち若者は、現場で勇敢に闘う多くの感染症対策に従事する人たちと共に、困難を恐れず、先頭に立ち、命を顧みず、あふれる青春の力を示し、(今回の「試練」というテストに)合格答案を提出しました。新しい時代の中国の青年は立派で、大任に堪える人たちです」――習総書記の手紙にはそう書かれていた。

呉さんと仲間たちは非常に感激し、「一瞬でみんな元気いっぱいになり、フルパワーで闘えると感じました。感染症との闘いはわれわれの成長への最高の贈り物だと、みんな口をそろえました」。

呉さんや同年代の若い医療従事者だけでなく、多くの「90後」の地域事務員や警察官、配達員など、さまざまな職業の若者も、感染拡大の間にそれぞれの持ち場で奮闘し、感染症に打ち勝つために青春の炎を燃やした。中国工程院の院士で、72歳になる天津中医薬大学の張伯礼学長は、こうした「90後」の代表者と対面し褒めたたえた。「正直に言えば、最初はちょっと心配しました。一人っ子がほとんどのあなたたちが、この試練を乗り越えられるのかと。しかし、皆さんの頑張りぶりを見て、安心しました。あなたたちは信頼できる世代です」

人民中国インターネット版 2020629

 

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