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半旗を掲げ心を一つに 5月19日〜21日「全国哀悼の日」

 

天安門広場に半旗  

 

5月19日14時28分 北京 天安門広場(写真・IC) 

 

5月19日早朝四時ごろ、北京・天安門広場には、各界の数千人の人々が直立不動で、特殊な儀式である「降半旗」を厳粛な雰囲気で待っていた。  午前4時57分40秒、ゆっくりと国旗「五星紅旗」が上がり、しばらくして止まった後、ゆっくりと降り始めた。  

 

5月19日14時28分 上海市

5月19日14時28分、貴州省凱里市 

 

これは、「全国哀悼の日」の初日のことである。各機関や職場は、どこも半旗を掲げて哀悼の意を表した。これは、1990年に中国が『国旗法』を実施した後、初めて行なわれた全国的な哀悼の儀式である。そしてまた、「五星紅旗」がはじめて一般の人々のために半旗が掲げられ、全国人民が初めて一般の死者のために哀悼の意を表したのである。

 

5月19日は地震発生後、7日目に当たる。中国では、2000年以上前の秦の時代に早くも民間で「頭七」という日を哀悼の日と定め、死者を祭り追悼する風習があった。7日目というのは、このことを受け継いで、身内の人を亡くした人々を慰めるものである。

 

5月19日14時28分 四川省漢旺鎮

5月19日14時28分 中国外交部

 

道を行く人々はいつものように忙しく出勤していたが、どの顔も重苦しい厳粛な表情が浮かんでいた。全国各地では、人々はそれぞれ異なる方法で遭難した同胞たちに対し深い哀悼の意を表した。

 

あらゆる娯楽の場所はすべて活動を停止し、新聞やテレビ、ネットなどの多くのメディアはもともとのカラーのロゴをみな黒に変えた……  

 

国を挙げて黙祷を捧げる  

 

5月19日14時28分、胡錦濤らの国家指導者たちは北京で、全国の人民とともに大地震の犠牲者のために3分間の黙祷を捧げた。

 

時計の針が午後2時28分ちょうどを指したとき、全国各地がすべて静まり返った。車は停車し、道行く人はみな足を止めた。仕事中の人も手を休めた……

 

午後2時28分、低く沈んだサイレンが北京市の上空に鳴り響いた。これは、新中国が成立して以来は初めて北京で鳴らされた防空警報である。

 

2008年5月20日 ニューヨーク 国連安保理

5月19日14時28分、北川の救援現場にいる日本救援隊

 

胡錦濤国家主席ら中国の指導者たちは、北京・中南海の懐仁堂前で国旗に向かって直立し、四川汶川大地震の遭難した同胞に三分間の黙祷を捧げた。このとき、天安門広場はシンと静まり返った。自発的にやってきた一万人近い人々が国旗に向かい、直立不動の姿勢を取った。三分間の黙祷が終わった後も、悲しみに沈んだ人々は、依然その場を立ち去ろうとしなかった。

 

突然、人々の間から大きな叫び声が上がった。

 

5月19日14時28分、ラサ

5月19日14時28分、香港

 

「汶川かんばれ! 四川がんばれ!中国がんばれ!」。そして、他の人々もその声に続いて手を高く振りながら、叫んだ「汶川かんばれ!」。広場はたちまち沸き返った。

 

被災地である四川省北川県の県城では、日本の救援隊員たちが中国の軍人たちといっしょに脱帽し、整列していた。多くの人は満面に涙を流し、悲しみで声をあげられない人さえいた。「私たちは多くの命を救い出すことはできなかった。これは本当に残念なことです」と東京消防庁の田中一嘉さんは低くうめくように言い、唇を噛んだ。「ここに倒れている瓦礫の中の人たちを見ると、とりわけ壁の隙間に挟まれている生徒たちを見たときは、本当に心が痛みました。彼らはみなあんなに小さな子供でしたから」。田中さんの目の縁は赤かった。

 

午後2時28分。この時刻、首都の北京だけでなく、被災地の四川省でも、全国各地でも、中国の在外公館でも、中国にある外国公館でも、人々が黙祷し、亡くなった人々に哀悼の意を表した。(0806)

 

国務院公告

 全国各民族人民が四川汶川大地震で亡くなった同胞に対し深い哀悼の意を表すため、国務院は2008年5月19日から21日までを全国哀悼の日とすることを決定した。この期間中、全国と外国駐在の各機関は半旗を掲げ、哀悼の意を表し、公共の娯楽活動を停止する。外交部とわが国の在外公館は弔問所を設ける。5月19日午後2時28分から全国人民は3分間の黙祷をし、同時に自動車、汽車、艦船は警笛を鳴らし、防空警報も鳴らす。

  

人民中国インターネット版 2008年7月

 

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