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「夢のチーム」の輝き

 

恋を実らせた金メダルの二人 林丹 謝杏芳

謝杏芳(Xie Xingfang)

出  身 広東省

生年月日 1981年1月8日

身  長 178cm

体  重 60kg

2005年、世界バドミントン選手権の女子シングルスで優勝。

2007年、スディルマン杯の優勝チームのメンバー。

林丹(Lin Dan)

出  身 福建省

生年月日 1983年10月14日

身  長 178cm

体  重 72kg

2006年、スペインの世界バドミントン選手権の男子シングルスで優勝。

2007年3月12日、女子バドミントンのシングルス世界第一位である謝杏芳は、バドミントン全英オープンでも女子シングルスで優勝した。表彰台の上で彼女が優勝トロフィーを高く掲げたとき、観客席から手に赤いバラの花を持った若い男性が歩み出てきた。その男性は、男子バドミントン世界第一位の林丹であった。

 

林丹はバラの花を謝杏芳に贈り、みんなの前で彼女にキスをし、世界中に二人の愛を示した。この突然のロマンチックなシーンに、8000人余りの観衆は、盛んに拍手を送った。

 

24歳の林丹は、中国男子バドミントンチームの最有力選手である。左手でラケットを握り、打ち出されるシャトルコックのスピードは速く、スマッシュには威力があり、2006年、2007年と連続して世界バドミントン選手権大会で優勝した。

 

しかし、2004年のアテネ・オリンピックでは、一回戦で敗退してしまった。優勝候補だった彼は、ライバルのインドネシアの名選手、タウフィックが優勝するのを、なす術もなく、ただ見ているだけだった。

 

帰国後、林丹は発奮して苦しい練習に取り組んだ。足の裏に血マメができ、チームの医者から休養を命じられたが、二日間ベッドで寝ていただけで、歩けるようになるやいなや、また前よりも激しく練習を始めた。

 

謝杏芳は林丹を心配していた。練習のときには、林丹に体力回復のドリンクを用意する。林丹が試合に出るたびに、彼女はひどく気をもむ。

 

林丹は2年間の試練を経て、2006年に開かれたトマス杯、日本オープンおよびアジア大会で、4回連続してタウフィックに勝ち、世界バドミントンの覇者の地位を奪い返した。勝利した林丹がラケットを振りながら歓声を上げる姿を見て、謝杏芳は「あの無鉄砲な彼がやっと落ち着くようになったわ」とほっとした。

 

林丹の性格を「剛」とすれば、謝杏芳はさしずめ「柔」。26歳の謝杏芳の性格は内向的で、優しく、ひたむきである。そこが林丹の好きなところなのだが、それが謝杏芳の打球の弱さや苦しい時の必勝の信念に欠ける原因となっている。

 

そこで、林丹はよく謝杏芳といっしょに練習し、すべてのショットに必勝の気持ちを込める打法で、彼女の強い意志を養った。訓練中、林丹はガールフレンドに対し容赦せず、2人はそのためけんかしたことさえあった。

 

2004年10月から今日まで、謝杏芳は国内外の試合で連続14回優勝し、中国女子バドミントンチームの「ナンバーワン」になった。(高原 沈暁寧=文)

 

 

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