新華社独占取材:習近平国家主席の訪仏は両国の友情を深める ビルパン元仏首相

【新華社パリ3月25日】中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席は、フランスのマクロン大統領の招きに応じ、同国を公式訪問する。ドミニクビルパン元首相はこのほど、パリで新華社の独占取材に応じ、習近平氏の今回の訪問は中国とフランスの国交樹立55周年と重なるもので、その意義は非常に大きく、両国間の長い歴史を持つ誠実で固い友情は必ずや深まるだろうと語った。

ビルパン氏は次のように表明した。フランスと中国の往来の歴史は古く、文化面で互いに影響し合い、認め合っている。1964年にフランスと中国が正式に外交関係を樹立したことは、両国が互いに親しみを持ち、互いに理解し合っていることを象徴している。また、両国は重要な国際問題において常に協力し、広範な共通認識に達してきた。近年はハイレベルな交流が頻繁に行われている。「在任期間中、私は幸いなことに両国関係の深化に努めることができた。特に2004年、両国が二国間関係を全面的戦略パートナーシップに格上げするという歴史的瞬間に立ち会うことができた」とビルパン氏が振り返った。

ここ数年、ビルパン氏は何度も中国を訪れ、さまざまな面から中国の発展ぶりを実感しており、改革開放以来に中国の経済発展が得た成果は驚くべきものだと指摘。また、中国は積極的に国際的事務に関与し、すでに世界平和を維持する重要な力になっているとの見方を示した。さらに、中国は文化大国であり、中国のデジタルテクノロジー分野における実力と世界の芸術市場で拡大し続ける影響力は、中国のソフトパワーを大きく向上させたと述べた。

ビルパン氏は、現在世界における孤立主義と一国主義は深刻化しており、それが国際社会の自由貿易、文化、核不拡散などの分野における協力の成果を弱め、損ねているとの認識を示し、「われわれは多国間主義を支持するという強力なシグナルを発する必要がある」と呼び掛けた。

さらに、フランスと中国の両国はグローバルガバナンス問題で一致した理念を持っているとし、国連安全保障理事会の常任理事国として、両国は重要な国際問題の多国間協力、世界平和の維持、発展の促進方面について共通の責任を担っていると強調した。

「現在の国際環境は緊張と不信感に満ちている。フランスと中国が直面する課題は非常に大きい」とするビルパン氏は、こうした背景の下で、フランスと中国の共通の責任は、両国の安定と豊富な協力モデルを深化させることだとし、そのために双方は未来に目を向け、両国の友情を絶えず深化させ、刷新することが必要だとの見解を示した。

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