安徽省中部、長江の中・下流域にある巣湖は、中国で5番目に大きな淡水湖で、面積は780平方㌔(琵琶湖の約1・2倍)だ。2011年、安徽省の行政区画の調整に伴い、巣湖は省都・合肥市に含まれることになり、合肥市もこれによって「大湖名城」とたたえられるようになった。
巣湖流域には悠久の歴史と輝かしい文化がある。今月号の「美しい中国」ではここに焦点を当て、三国時代の魏と呉の戦いの物語を振り返り、1000年受け継がれてきた国家レベルの無形文化遺産を体験し、中国四大古温泉の一つである半湯温泉を訪ね、人と自然が調和して発展する生き生きとした実践について紹介する。