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紫禁城の后妃の暮らしをしのぶ

 

インタビュー①  北京故宮博物院 陳麗華副院長

――今回の展覧会の構成と見所は何でしょうか。

30点余りの宮中の場面を描いた絵画には、当時の后妃たちの生活を見ることができます。光緒帝皇后の結婚式に着用した礼服を代表とする50着以上の后妃たちの服装は、高貴な華やかさと繊細な作りで、中国古代シルク織り技術の高さを反映しています。食卓の再現セットは四十七点の食器から成り、重厚な造りで皇后の贅をつくした食事の場面を再現しています。

――これまで、北京故宮博物院は中国の歴史と文化をどう世界に伝えてきましたか。

故宮博物院は中国最大の博物館であり、5000年の中国文明を全世界に伝える責任があると考えています。これまでに、海外向けの展覧会を約150回開催してきました。

また海外の大学生などを受け入れ、博物院内の外国語解説係やボランティアとして、海外の若者の中国伝統文化に対する興味を育成しています。また、ネット通信技術を利用した中国伝統文化などの紹介にも力を入れています。

――日本各地でこうした展覧会が開催されることによる影響は?

来年は中日国交正常化40周年を迎えます。この展覧会によって両国民の相互理解、相互信頼とお互いの友誼がより深まることを期待しています。

私は偶然、今年3月11日、東京で巨大地震の脅威を体感しました。被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、この予期せぬ災難がかえって中日の絆を深め、またこの展覧会の感動が、日本の皆さまの復興の一助ともなれば幸甚です。

 

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