王焱＝文・写真

8月12日に行われた記者会見の様子

8月12日、アルファアニメ文化公司（奥飛動漫）は北京で記者会見を開き、9億元強で中国国内最大のオリジナル漫画サイト「有妖気」を買収すると正式に発表した。これは中国国内のアニメ漫画産業における最大の買収事例だ。

アルファアニメはもともと4WDベビーカーで有名になった玩具メーカーで、後に5億4000万元でアニメ『喜羊羊と灰太郎』（シーヤンヤンとホイタイラン）の版権を取得して注目され、幼児や小学生に向けアニメおよび周辺グッズを生産する中国大手企業となっている。「有妖気」は数万人の青年作家たちのオリジナル漫画を集めたサイトで、2015年初頭にはこのサイトの人気漫画を原作とするアニメ映画『十万個冷笑話』（数え切れないほどのスベるギャグ、という意味）が興行収入1億元を突破し話題を呼んだ。同時に、投資収益率が500%に達したことでビジネスモデルとして成功を収め、漫画から映画へ、映画からゲームへの産業チェーンの延長を実現した。

今回の買収は、アルファアニメが正式的に青年・成人向けアニメ市場に進出する出発点となるものだ。アルファアニメの経営陣は記者会見で、引き続きディズニーを目標とし、インターネットをベースに、アニメテーマパークなどを含めた中国最強のアニメ総合企業を目指していることを明らかにした。買収後も、「有妖気」の現有チームは運営面で独立性を保ち、サイトの漫画家人数を17万人にまで増やし、毎月更新数を60万ページまで引き上げ、今後3年でアニメ映画20本、アニメ15作品、ゲーム50種類を制作することを計画しているという。

会見を応援しに来たコスプレーヤーたち

人民中国インターネット版　2015年8月17日