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楊柳青年画展が千葉市で開催
――天津市との友好都市締結30周年を記念

 

于文=文 呉文欽=写真

天津楊柳青木版年画展は日本千葉市美術館で開催された

7月19日から24日まで、千葉市美術館(千葉市中央区)9階市民ギャラリーで、天津市・千葉市の友好都市提携30周年を記念する「天津市楊柳青木版年画展~感知天津/天津を知る~」が開催された。19日には開幕式が行われ、千葉市の関係者、一般社団法人日中協会、駐日中国大使館関係者、中日両国のメディア関係者のほか、天津市からの代表団が出席した。今回の年画展は友好都市締結30周年を記念して日本で行われる一連の「天津を知る」活動の重要なイベントで、天津市人民政府新聞弁公室と天津市人民政府対外事務室が主催した。

天津市対外文化交流協会の史瑞傑秘書長は開幕式の挨拶で次のように述べた。天津と千葉の30年にわたる交流では、両市は文化・体育、経済・貿易、教育・衛生、人的交流など幅広い分野で実りある協力を展開してきた。特に文化の面において、頻繁な交流が行われている。今回の年画展を通じて、より多くの日本人に中国を知ってもらい、天津という美しい海浜都市を理解してもらい、中日両国国民の友情を一層深めることができると信じている。

千葉市の代表や市民など約100人が出席した

千葉市の鈴木達也副市長は、今回の展覧の意義を高く評価し次のように述べた。年画展を通じ、我々は巧みな木版年画芸術を楽しみ、同時に今日の天津の発展も知ることができる。今回の年画展が中日両国の民衆に友情の種をまき、豊かな果実を実らせてくれるものと信じている。

今回の年画展では楊柳青年画の優れた作品26点に加え、木版5点、写真100点余りが展示された。全体は三つの部分で構成され、第一部分では天津の歴史を、その起源までさかのぼって解説。第二部分は楊柳青木版年画の紹介で、年画の起源、発展、繁栄の歴史の流れと木版年画の伝統的技術を紹介し、下絵から製版、仕上げまでのプロセスを詳細に紹介。第三部分では今日の天津における都市建設の姿、天津と日本の経済・貿易、文化交流、天津の経済や社会の発展における最新の成果を総合的に展示した。

このほか、現場では天津楊柳青画社の技術伝承者による各制作プロセスの実演も行われ、来場者が年画の制作を体験し伝承者と交流できる機会も設けられた。体験参加者には出来上がった年画が記念として贈呈された。 

楊柳青年画展を参観する千葉市民

開幕式に参加したゲストは、その後展示内容を参観したが、日中協会の白西紳一郎理事長は、「千葉に住んで、1967年に初めて中国を訪れたのが天津でした。私はこの姉妹都市と深い縁があります。実は最初、『楊柳青』とは女の子の名前だと思ったのですが、今回の年画展を通じ、改めて中国文化芸術の豊かさに触れて感動しました」と感想を述べた。

千葉市議会の向後保雄議長は会場で楊柳青年画の刻版印刷のプロセスを体験し、『年年有余(毎年経済的にゆとりがある、という意味の縁起のいい言葉)』という作品を完成させた。彼は両手で作品を持ち、「これは中国の春節の時期、めでたさを代表する絵だと聞きました。魚も子どももとても生き生きとしていて、祝日の楽しい雰囲気が伝わってきます。今後も両国がこのような、人々の生活に近い文化交流活動を行っていけば、両国の民衆はますます親しさを感じられるようになります」と笑顔で語った。

楊柳青画社の伝承者が現場で年画の制作プロセスを実演した

自ら制作にかかわった作品を手に記念撮影する千葉市議会の向後保雄議長

 

人民中国インターネット版

 

 

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