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上海で「和僑アジア大会」開催

 

岡田紘幸=文・写真

日本各地からのほか、アジア各国、米国などからの日本人会員も参加

日本各地や中国の北京や上海、深センをはじめアジア各所から起業家などが集い、情報交換や交友を深めるイベント「和僑アジア大会」が11月24日25日、上海市内のホテルと市内ライブハウスにて行われた。昨年秋の沖縄に続いての開催となる。参加世代は10代20代から最高齢は90代までと幅広く、170人余りの会員が集い交流を深めた。

「和僑」とは、主に在外中国人を指す「華僑」の目ざましい世界各地での活躍にならい、「世界をつなげるビジネスネットワークを構築しよう」という思いからつけられた。まだ歴史は浅く、各地によって取り組みや活動頻度はさまざまだ。上海和僑会では定期的に講師を招いて学んでいるほか、多くの起業家や海外展開意識の高いビジネスパーソンとの交流を深めているという。現在、日本以外のアジアには中国の他、香港やシンガポール、タイ、インドネシアなどに和僑会が存在する。

和僑総会の様子 交流を深めたホテルでの食事会

■日本人はもっと元気に、世界へ挑戦を

24日の1日目は和僑総会が行われ、各地の運営上の提案や問題点、今後の方針などが話し合われた。その後、会員間による懇親会が催され、琴や二胡の演奏も行われた。会場では普段交流の少ない各地域の会員たち同士が情報交換を行っていた。

25日は午前中から一般参加のイベントが行われ、230人近くが来場した。初めに上海和僑会・藤岡久士会長が「会社の関係や信頼ではなく、個人と個人をつなぐ場であり続けたい」と開会のあいさつをした後、創始者である和僑総会・筒井修会長が「100の議論より1つの実行。海外でネットワークを作り企業のために尽くし、それぞれの地域社会のために協力していこう。和僑会はその場を提供するためにある」と熱のこもったあいさつをした。その後は基調講演として株式会社関西アーバン銀行・伊藤忠彦現特別顧問が21世紀の世界展望と日本の関係などを語り、ヘッドハンティング業20年以上の経歴を持つ縄文アソシエイツ株式会社・古田英明代表取締役が、主にグローバル人材について解説し、参加者は熱心に耳を傾けていた。

講演会場の様子

和僑総会:筒井修会長 基調講演:伊藤忠彦氏 基調講演:古田英明氏

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