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全国政治協商会議、委員交代が表す中国の変化


    政治協商会議第11期全国委員会第1回会議の委員リストは、5年に1度の委員の入れ替えを受け、中国の政治舞台に立つ登場人物の変化を表すものとなっている。「中国新聞網」が伝えた。

 

(1)新委員

 

政協会議第11期全国委員会の委員は総勢2237人。そのうち半数以上(55%)の1232人が新しい委員だ。新委員の割合は前回の入れ替え時より5ポイント多い。

  

(2)民間企業家

 

経済力の拡大は自ずと政治的要求の増加につながる。今年は100人以上の民間企業の経営者が全国政協委員となり、財産が100億元を超える大資産家も少なくない。代表格は中国資産家ランキングのトップとなったこともある玖竜紙業の張茵主席、世茂集団の許栄茂董事長、蘇寧電器集団の張近東董事長ら。民間企業家は中国の新たな政治勢力として台頭しつつある。

  

(3)宇宙開発関係者

 

有人宇宙船「神舟」シリーズや月探査衛星「嫦娥(じょうが)一号」の打ち上げ成功など、中国の宇宙開発事業はめざましい発展をとげている。今年の全国政協委員には多くの宇宙開発関係者が選ばれ、中国航天科技集団と航天科工集団は多くの委員を輩出した。今期の委員となった宇宙開発関係者20人余りの中には、神舟プロジェクトの総設計師の戚発ジン(車へんに刃)氏や嫦娥プロジェクトの総指揮を務めた欒恩傑氏など以前からの委員のほか、嫦娥一号のシステム総指揮と総設計を兼務した葉培建氏やキャリアロケット「長征三号甲」の総設計師を務めた姜傑氏ら新顔も並んだ。

  

(4)世界大会の優勝者

 

新委員にスポーツ界の著名人が数多く選ばれたことも注目を集めている。鄧亜萍(卓球)、葉喬波(スピードスケート)、周継紅(飛び込み)、劉翔(ハードル)、晏紫(テニス)、謝軍(チェス)など世界大会の優勝者も少なくない。そのほかオリンピック組織委員会の蒋効愚氏、劉敬民氏らも委員に選出された。

 

(5)エンターテインメントやテレビ番組の有名人

 

エンターテインメントやテレビ番組で人気の有名人は前回と同様、委員リストに名を連ねた。映画監督の馮小剛、チベット族の歌手・韓紅、中央テレビのニュース番組「新聞聯播」のキャスター海霞、有名なテレビ司会者の崔永元や朱軍などが今回新たに委員となった。

  

(6)同姓同名の委員

 

今回新たに新聞出版界所属で選出された範氷氷委員は、人気女優と同姓同名であることで注目を集めた。範委員は中国国際放送局ロシア語部の主任で、ドラマや映画で活躍する女優とは関係ない。また今期の委員の中には王剛、ケイ元敏、陳建国がそれぞれ2人ずついるという。

 

 

「人民網日本語版」2008年3月3日

 

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