被災者救援で深まった中日の民間理解

 

四川大地震の発生後、日本の政府と各界は被災地にさまざまな支援を行った。学者や専門家は今回の地震が中日関係を深めたと考えている。「中国青年報」が伝えた。

 

中日青少年のオンライン交流フォーラム「中日全面交流の新時代へ向けて」が28日、「中日伝播網」上で開幕した。北京大学日本人協会の加藤嘉一顧問は「日本は今回、最初に反応を示し、中国に専門の救援隊を派遣した国。日本の医療救援チームは現在も四川省での救援活動を続けている。日本の市民が隣国中国の震災を重く見たことで、中日関係は深まった」と指摘した。

 

フォーラムの司会者で、中国社会科学院の日本問題専門家、趙剛氏は「5月25日のアジアフォーラムで福田首相は3回にわたり四川大地震の犠牲者への黙祷を呼びかけた。これも両国民間の距離を大幅に縮めた」と述べた。

 

大学生からも意見が寄せられた。北京大学の学生組織「中日交流協会」の張一・対外連絡部長は「日本各界が被災地の救援活動で示した愛は、多くの中国人を感動させ、両国民間の理解を深めた」と指摘した。

 

パネリストやネットユーザーが最も多く言及したのは、1980~90年代生まれの中国の若者が震災後に見せたすばらしい行動だ。共に災害に向き合い、積極的に行動する中で、国内外の青少年は1つに団結し、その距離はさらに縮まった。趙剛氏は「被災地支援での青少年の行動を見ると、この社会には希望があると感じる」と述べた。

 

「人民網日本語版」 2008年5月30日

 

 

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