中国には170万ブランド 数は多いが弱小

 

実際、ブランド数の問題は西側諸国のブランド発展の過程で早くから定説として言われていたことだ。実践的な視点から考えると、「多ければ迷い、少なければ明確になる」のが道理であり、企業家もよくわかっていることだ。だが習慣や思考により「10個のブランドのうち1つが成功する」機会の方が「1つのブランドが1つ成功する」機会より大きいと感じられる。プロクターアンドギャンブル(P&G)やユニリーバといった世界企業上位500社入りする企業が、目もくらむような大量ブランド戦略を展開しているのをみると、羨望の念を抱いてしまうのが常だ。だが現実は過酷であり、中国には170万ものブランドがありながら世界トップクラスのブランドは一つもない。

意外にも、ブランドというのは精密な製品の工程であり、ブランドの質は数や運によって形成されるものではない。企業家は心を落ち着け、事実やデータに基づいてブランドの位置づけを行い、改善を繰り返して営業販売戦略を練り上げなくてはならない。P&Gの中国市場参入を例に取ると、すべてのブランドについて位置づけと戦略の制定に2-3年をかけ、ブランド確立と営業販売に3-5年をかけ、投入された人・モノ・金は製品のデザイン・開発に投入された人・モノ・金の2倍から8倍に達したという。P&Gが多くのブランドを成功させたのには、それなりの理由があり、条件があるのであり、単純に模倣しようとするやり方は身の程知らずの無謀な試みに過ぎない。

以上のことをまとめると、中国のブランドは少なすぎるのではなく多すぎる、多いが弱い、といえる。中国の企業家たちが引き算、足し算、かけ算の3段階の戦略配置を習得することを提起する。多くの企業にとって今はかけ算の段階であり、ブランドの数を絞り込み、優位にある製品・ブランドに集中的に力を注ぎ込み、調査研究を中心とし、戦略計画で補完し、精密な製品の工程というコンセプトで強いブランドを育てることが必要だ。この段階を経なければ足し算やかけ算の段階に進むことはできず、真のブランド企業に成長することも叶わない。

 

「人民網日本語版」より 2011年3月30日

 

 

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