|
各国の中国駐在大使館による「ツイットプロマシー(ミニブログによる外交)」が新たなブームとなっている。7日付インド紙「ヒンドゥー」によると、駐中国インド大使館が最近開設したミニブログには、多くの「フォロワー」が誕生、中国の若者からの評判は上々という。駐中国インド大使館は8日、環球時報の取材に対し、「同大使館のミニブログは中国人職員が担当しており、インド旅行やビザに関する情報を発信している」と明らかにした。直接中国の若い人と接することがブログを開設した目的であり、決してインド政府の政治観を普及させるためのプラットフォームではないという。環球時報が9日付で伝えた。
インド紙「ヒンドゥー」によると、駐中国インド大使館文化センターは7月21日、ミニブログのアカウントを開設したという。初の書き込みは、「ボリウッド映画(ムンバイで制作された映画の総称。ハリウッド映画にちなんで名づけられた)」のPRだった。インド観光局が5月にスタートしたミニブログのフォロワーは、すでに2万人を上回った。同ブログでは、インド各地の観光名所の画像や情報を発信している。ミニブログはこの数年で、中国のネットユーザが討論し情報を共有するための、最も人気のあるプラットフォームとなった。駐中国インド大使館は、ミニブログという全く新しいタイプの公共外交ツールによって、中国の若い中産階級と直接接触し、これまであまり知られていなかった現代的なインドのイメージを外部に広くアピールしようと努めている。Dr.S.Jaishankar駐中国インド大使は「インドに対する中国人のイメージは、1950-1960年代のインド映画に由来する。多くの高齢の中国人は、当時のインドの状況を知っているが、ここ30年、中国人にインドについてよく知ってもらうチャンスがなかった。今懸命に遅れを取り戻そうとしている」とコメントした。
ミニブログを最初に開設した中国の外国大使館は、インド大使館ではない。英国大使館は2009年11月にミニブログを開設、今では16万5千人のフォロワーがいる。全大使館のなかでも人気トップは米国大使館のミニブログで、フォロワーは20万人を上回る。これ以外にも、フランス、オーストラリア、日本など各大国の駐中国大使館が軒並みミニブログを開設しており、「小さな国家」モルディブの駐中国大使館も、遅れを取るまいとミニブログを構えた。駐中国日本大使館職員によると、3月11日に発生した東日本大震災後、大使館のミニブログは、中日国民の感情交流における最上の架け橋としての役割を果たしているという。最も活発なのは、カナダ政府関係機関の中国語ミニブログだ。中国人観光客に開放しているカナダ国内観光地4カ所の観光局は軒並み、中国でミニブログを開設している。
「ヒンドゥー」紙は、「中国で敏感な内容の政治的議論を外国機関のミニブログで行うことは、一切御法度だ」と指摘している。この点については、駐中国カナダ大使館のミニブログでつい最近実証された。6日付カナダ紙「グローブ・アンド・メール」によると、駐中国カナダ大使館は今年6月にミニブログを開設し、「何でもないこと、ほんの小さなこと」というテーマの短文を一日4、5本発信している。7月3日、頼昌星(アモイ密輸事件主犯)被告に対するカナダ連邦裁判所の判決文原文を掲載したが、その後すぐに削除した。頼昌星被告が中国に強制送還された後、駐中国カナダ大使館政府ミニブログに、「カナダ政府はどうしてもっと早く彼を中国に送還しなかったのか」という内容の書き込みが、中国人ネットユーザから殺到したという。
David Mulroney駐中国カナダ大使は自ら、大使館ミニブログのフォロワーは現在約5万人いると発表した。「グローブ・アンド・メール」紙によると、同ミニブログで最も人気を集めているのは、カナダ政府からのビザ、観光政策に関する情報。一方、カナダ政府関係者の訪中を紹介するような古臭い内容は最も受けが悪いという。Mulroney大使は「ミニブログは、大使館にとって、中国の若者が何を思い、何を考えているのかを知る上で『最重要で唯一の手段』となっている」と語った。
「人民網日本語版」2011年8月9日
|