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中国、国際経済における役割を如何に果たすべき?

 

スイス・ダボスで開催される年次総会で知られる世界経済フォーラム(WEF)による「2011年ニュー・チャンピオン年次総会(通称:サマーダボス)」が先だって大連で開催された。欧州諸国の債務危機の突然の深刻化により、ドル建て外貨準備高3兆1,900億ドルを抱える中国政府が、この度の危機をどう乗り切るかが世界から注目を浴びている。温家宝国務院総理は開幕式での演説において、「中国は難局に直面している欧州諸国に支援の手を差しのべることに異存はない」と表明している。

先だって、イタリア政府が中国に支援を求めたことが海外メディアにより伝えられている。その内容によると、国債購入および投資による中国のイタリア債務危機克服への支援を求めたもので、温総理の今回の演説の内容にはそれに対する回答の意味が含まれているのは明らかである。

世界的な経済協力体制を強化していくことは、経済危機の泥沼から抜け出すための第一歩となっている。この前提において、世界経済の中で中国はどのような役割を果たすべきなのであろうか?

2008年、世界金融危機の当初、中国が世界経済を救うと言われていた。当時、米国、欧州などの西側諸国では、中国に経済支援を求めるべきだとの意見が多く出された。あれから3年、結局、中国は米国債一辺倒の運用から脱却しておらず、今、大損害をこうむる危険に直面している。世界経済の回復スピードは一向に上がらず、経済構造も本質的には何ら変わっていない。世界経済の政策面において、中国の発言権は低い。欧米諸国との貿易摩擦問題は深刻化し、緊迫した情勢が続いている。経済的支援を政治的取引の対象とする外交策の効果はまだ現れていない。

欧米諸国の中国向け輸出規制が撤廃されず、米国およびEU諸国が中国を「市場経済国」として認定する訳ではないのに、中国が他国に支援の手を差し伸べる必要があるのだろうか?国債買いにしろ、投資にしろ、長く保有するために短期間でどっと流れ込んだ資金は、どっと売却現金化する訳にはいかないのである。投資は入るのはたやすいが、出るのは難しい。外貨準備は巨額になればなるほど「いち抜けた」が出来にくくなる。中国が主導権を失う日はそこまで来ている。

実際に、世界経済における中国の役割は計り知れない。第三国として援助するのではなく、世界経済の当事国としてその安定に努めている。中国は世界の経済成長を牽引する国の一つであると見なされているため、中国経済が停滞しているのにそれを放置して、他国の援助に当たっていては、問題の解決にならないばかりか、自国経済の崩壊にもなりかねない。

国内外の経済情勢が悪化している中、各種リスクが遍在している。危機は常に蔓延する可能性を秘めており、中国は自国が抱える問題を直視する必要に迫られている。インフレは止まらず、経済構造は悪化し、国有企業が資源を独占する中で、中小企業の利益は上がらず、融資も受けられない。地方政府の債務リスクは高まるばかり…。事業投資をやりたがらない民間企業ばかりが増え、高利貸しなどで資金を運用する投資家が後を絶たない。

経済および社会構造のバランスが崩れ、金融危機の可能性を抱える中、今、バブルが崩壊でもすれば、中国経済は致命的な打撃を受けることになる。欧州の経済危機は、国民の「生活の質」に影響をもたらしただけに止まっているが、もし中国で問題が発生すれば、国民は「生活の糧」をも失う恐れがあるのだ。

そして危機はまたやってきた。世界はまたも中国に期待を寄せる。当然ながら、中国は支援の手を差し伸べる必要がある。ユーロ経済圏が債務危機を克服し、経済を回復させることができる経済的能力を持っていることへの信用を示さなければならない。だが、我々は常に冷静に物事を捉える必要がある。具体的な支援策を考える際には、必ず自国経済の能力に相応しい支援を提供すべきでる。自国外の経済支援には慎重な態度を崩してはならない。まず国内の経済問題を解決し、リスクをも克服できる能力を付けるのが我々に課せられた目下の急務なのではないだろうか。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月19日

 

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