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上海と香港、中国の国際金融センターになるのは?

 

いわゆる国際金融センターとは、簡単にいえば国際的な資本が集散する中心のことである。現代の市場経済の条件において、国際経済競争の根本は、国際金融の主導権の掌握にある。つまり、グローバル資本を制御する権利と支配する権利の争奪だ。国際金融センターをひとつ持つということは、国家の長期的発展と金融の安全にとって重要な役割を持つ。

上海と香港、いずれが中国の国際金融センターになるのか。これは経済界、金融界でよく論争になる問題だ。以下では、筆者の個人的な見解を述べたい。

 

(1)中国は土地が広く、人も多い。経済規模は巨大である。だから国際金融センターが2か所あったとしても問題はない。しかし、サービス機能においてどうそれぞれの特色を持たせるかということが、上海を香港とは異なる特色を持つ国際金融センターにするために研究すべき課題となる。

アメリカにはニューヨークとシカゴという2つの国際金融センターがある。これら金融センターにはそれぞれ異なる機能とサービス対象がある。「一国二制度」の下、香港が上海など内陸の金融センターとうまく役割分担をすれば、相互依存的な共存が図られ、ウィンウィンの関係で両地の金融を強化していくことができる。

(2)香港の国際金融センターとしての地位を守り、補強していく。香港の金融業は、中国の内陸経済の発展にとって独特かつ重要な役割を果たし続けてきた。

香港返還以降、香港の国際金融センターとしての地位をいかに維持し、強化していくかは、重視すべき大切な課題である。改革開放の過程において、香港は貿易と金融の重要拠点であり、内地の経済発展に多大な貢献を果たしてきた。

香港からみれば、その地位は中国の上に立脚すべきであり、中国の国際金融センターとしての地位と役割が大変重要である。香港の未来は中国とともにあり、香港の国際金融センターの地位が維持されるためには、多くの程度、中国大陸の支持が不可欠だ。中国内陸との貿易や金融との加速的融合も必須となる。

香港の国際金融センターとしての地位を維持するため、香港の金融管理と管理体制は一貫して改善し続けなければならない。香港が自ら金融システムを深化させ、金融商品の開発に取り組み、金融業務範囲の拡大をすることによってのみ、アジア太平洋地区の金融センターとしての地位を維持、発展することができる。

(3)香港の国際金融センターの地位は代替できるものではない。香港は現在、重要な発展期にある。香港は背後に祖国を抱えつつ、世界と面している特殊で特権的な場所に位置する。香港の金融センターとしての地位は、輸送センターとしての地位、貿易センターとしての地位とともに、他の地域では代替できないものである。

上海の持つポテンシャルが巨大なのは確かだが、国際金融センターになる道はまだ遠い。現状からみれば、資本市場の環境、人民元の自由化が実現していないなど、上海には多くの制約がある。短期的に見れば国際金融センターになるのは夢物語といえるだろう。

人民元がハードカレンシーにならない限り、中国での資金の流れが開放されない限り、中国の法制度と管理システムが不健全な限り、香港は中国唯一の金融センターであり続けるはずだ。(著者:対外経済貿易大学金融学院・邱兆祥教授)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月31日

 

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