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国際イメージの向上へ対外報道を重視する北京市

林国本

北京市は中国の特色のある世界的大都市への発展というキャッチフレーズを打ち出し、単なるキャッチフレーズのみにとどまらず、2008年の北京オリンピックの開催を契機にすでにそのスタートを切ったと言ってもよい。

このところ、北京南部の工業パークの大発展、南西部への展開、北京南部における首都第二空港建設の準備など、グランド・デザインを描出する布石が次々と打たれている。

20年前の北京のイメージに浸り切っている人たちにとっては、この変化はまさに天地を覆すような変わり様と言えよう。

特にCBDといわれる朝陽区の変化はめざましいものである。往時の朝陽区のイメージはもう永遠に過去の残像となったと言えよう。

そしてかつての西城区と宣武区の合併・統合、東城区と崇文区の合併・統合によってさらに大きな変化が起ころうとしている。

欧州債務危機問題で、世界経済に不確定要素が増えている状況のもとで、旧正月明けの北京は、まだその影が射し込んで来ていない雰囲気である。もちろん、この影響は輸出面にじわりじわりと現れてきているようだが、北京市はこれを乗り越えて発展する自信に燃えているようだ。

旧市街区の再開発も着々と進んでおり、一例をあげると、私が若い頃暮らしていた地域の民家はすっかり姿を消してしまい、いまではルイ・ビトンのお店やラグジュアリーなホテルが建っている。かつての民家は跡形もなくなり、まったく新しい町が現れ、ときどき戸惑いを感じることもある。

郊外区を含めて、変化もめざましく、以前、農村地帯だったところは、ほとんど住宅団地に変貌している。

都市全体の管理も近代化し、これまで住民委員会を切り回していたおばさんたちは定年退職し、今では20代の人たちがテキパキと仕事をしている。都市の緑化も急速に進んでおり、あちこちに市民の憩いの場所としての公園ができている。

北京オリンピック以来、民度の向上もみられ、都市バスの乗客のマナーも改善され、私のようになが年、仕事で日本で暮らしたことのある人間は、日本のバスか電車に乗っているように思うときさえある。

しかし、いいことばかりでないことも確かだ。交通渋滞はまだときたま発生しているし、大気の汚染も急速なモータリゼーションで問題がないわけではないらしい。また、集中豪雨の際の下水道の不備による一部区間の浸水、豪雪による空の便の減便と欠航への対応のまずさなど、ちょっと力を入れればすぐ解決できるはずなのに、まだ完全に解決されていないものもある。

対外報道は、新しい北京の姿を知ってもらうための相互理解を深める道筋であろう。これまでの、ともすればコチコチの報道ではなく、21世紀にふさわしいやり方を取ることを期待している。そういう私自身コチコチの報道になれた人間の1人だが、私は常に本当に相互理解に役立つ報道の仕方を絶えず模索しているつもりである。北京市の新しいやり方が現れることを期待している。そのためにはベテランのほかに若手の記者、編集者を加えることである。ひと目見ただけで読む気がしなくなるものは、倉庫にしまい込んで紙クズになる以外にない。最近、外国のブックフェアで何冊かの中国の書籍が大人気となったという話を耳にしたが、書くからにはそういうものを書かなければならない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月3日

 

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