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体操男子団体、中国が2連覇 日本は銀メダル

 

ロンドン五輪第4日の30日、体操の男子団体総合の決勝が行われ、中国チームがノーミスの完璧な演技で金メダルを獲得、2連覇を達成した。一方の日本チームは、内村航平のあん馬の得点に対する抗議が認められ、暫定4位から2位に繰り上がり、銀メダルを獲得した。銅メダルは開催国の英国。中国国営の通信社「中国新聞社」のウェブサイトが伝えた。

28日の予選では、中国チームは調子が上がらず、まさかの6位通過となった。特に郭偉陽がミスを連発し、周囲をひやりとさせた。決勝では、宿敵日本と同じ組になったことに加え、最初の種目が最も苦手とするつり輪だったため、さらに不安が募った。

決勝1種目目のつり輪では、陳一氷が期待に応えるすばらしい演技をみせ、馮喆と郭偉陽も普段通りの演技を行った。1回戦を終えたところで、中国チームは暫定6位。2種目目の跳馬では、北京五輪金メダリストの威厳を見せ付けた。一方の日本は山室光史が着地に失敗し、くるぶしを負傷した。

続く平行棒と鉄棒は中国チームの得意種目。出場3選手とも落ち着いた演技を行い、日本との差をさらに広げた。中国チームにミスが見られたのは、5種目目の床で馮喆が着地時に片足をラインオーバーさせたのみ。5種目を終えた時点で、中国チームと日本チームの得点差は2.6点近く開いていた。

予選で郭偉陽、張成竜、鄒凱の3人があん馬でミスをしていたため、決勝の最終種目となった同種目では、緊張感が高まった。エース陳一氷の危なげない演技に続いて登場した郭偉陽は、大きなプレッシャーを背負いながらも、予選の失敗を繰り返すことはなかった。張成竜が落ち着いて演技を終えた時点で、日本チームはまだ演技を行っていなかったが、金メダルの可能性はすでに失われていた。

日本チームのあん馬の演技にはすでに失望感が漂っていた。山室に代わり出場した田中和仁が落下。内村も心ここにあらずといった様子で、着地がやや乱れた。全6種目を終えて日本の順位は暫定4位だったが、内村のあん馬の得点に対する抗議が認められ、最終的には2位に繰り上がり、英国が3位となった。

「予選では調子が上がらなかったが、決勝では一致団結して持ち直し、金メダルを手にすることができた。ノーミスで完璧だった」。陳一氷は試合後、チームの選手らと抱き合い、熱い涙を流した。「自分たちは最も実力があるし、最も練習を重ねている。(金メダルは)人一倍の血と汗と涙を流した結果」 

 

「人民網日本語版」2012年7月31日

 

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