錦河大峡谷観光地は小興安嶺東麓に位置している。黒龍江支流と石金河中流は全長約10キロ、峡谷の最も深い所は100数メートルに達する。独特な山の地形と2つの曲がりくねった河の流れを形成している。オメガのマーク（Ω）にも似た渓谷は、山が相連なり、光と影が１対になり、カップルのようだ。また、まれに見る草木の茂ったジャングルのようでもある。急流と激流、うなるような水の音に清浄な天地。九寨溝の美、張家界の珍しさ、そして瀾滄江大峡谷のような壮観さは、ルクセンブルク大峡谷のように人を魅了する。ここは、遊覧観光に適したスポットで、一見の価値ありだ。春になると大峡谷は、春爛漫になり、たくさんの山菜にあふれた新緑のジャングルのような山が青々と連なって見え、植物の香りは私たちに清新な感動を与える。夏になると、ここは純天然の酸素で満ち溢れているようだ。青い水流が青空に映え、白雲は新緑を覆いつくす。峡谷の中は、鳥のさえずりと花の香り、そしてカエルが飛び跳ね鳴いている。ここを訪れる人びとは都市の喧騒を離れて、静かですがすがしさを求めている。一つの超然と脱俗であろう。......秋になれば、峡谷内の随所でいっぱいの野の果実、ハシバミの実、キノコ、キクラゲ、ヤマブシタケなどの山の珍味を摘み取ることができる。大峡谷は人びとの目にいっぱいの輝きをもたらす。山の色はまるで5つの花が咲いているよう。火のような赤色、金のような黄色、翡翠のような緑色、瑪瑙のような紫色......この景色に人は陶酔してしまう。この景色に溶け込み、帰るのを忘れてしまうほどだ。冬になり、雪が積もると、遠方の山は白一直線に見える。そう、峡谷は銀色の世界。ここは狩人の天国にもなる。至る所でキンケイ、駿馬、野ウサギが見られ、幸運な者はノロジカやイノシシを見ることができる。（劉凱）

人民中国インターネット版　2012年9月6日