中国政府網が15日に発表した情報によると、海外貿易の安定成長を支持するため、国務院弁公庁はこのほど「海外貿易の安定成長の支持に関する若干の意見」を発表し、市場の活力を刺激し、貿易会社の自信を深め、輸出入の安定増を促すことになった。

同意見は、「わが国の現在の海外貿易は複雑かつ厳しい情勢で、年間目標の実現のためには苦しい努力が必要だ。現在と今後を見据え、力強い措置を講じ、海外貿易の安定的な成長を支持する必要がある」と指摘した。同意見は、海外貿易の構造の強化、貿易環境のさらなる改善、政策的保障の強化、貿易会社の競争力の向上、組織と指導の強化といった5つの面から、16の具体的な措置を掲げた。

これまでとは異なり、今回発表された同意見はすべての要求の後に担当部門を明記し、責任の所在を明らかにした。興業銀行チーフエコノミストの魯政委氏は、「これは海外貿易の全面的で徹底した措置だ」と指摘した。

同意見はまた、「外貨準備委託貸付プラットフォーム」などの力を発揮し、効果的な措置により大型プラントの輸出コストを引き下げるよう求めた。魯氏は、「これは外貨準備が、大規模な『貿易貸付』の中で効果を発揮し始めることを意味する」と語った。

またこれまでは為替相場の「安定」が単純に強調されていたが、今回の同意見は「人民元為替相場の双方向の変動の柔軟性を強化する」、「企業が効果的に為替相場のリスクを回避できるよう協力する」とした。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2014年5月17日