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2020年で「600歳」の故宮博物院、完全な形で未来へバトンタッチ

 

サービス向上で見学価値向上

「故宮の多くの文化財は散在しているほか、来場者が多く、多くの来場者が全てを見ることができない。入場券購入窓口や検札口、セキュリティチェックゲートなどが設置されているが、来場者に、短い時間で中に入ってもらい、リラックスした気分で見学してもらえるようにしている」と単院長。

その上で、故宮は、サービスセンターや検索システムも立ち上げている。「来場者は検索システムを通して、さまざまな見学コースを調べることができる。見学時間や自分の好みに応じて、見学コースを定めることができる」。また、最近は、微信(WeChat)の公式アカウントを設置し、「城を好きになる」、「皇帝の1日」など、ユーモラスに故宮の歴史を紹介している。「このような方法は、若者の間で人気になり、『毎日故宮』などの携帯アプリのダウンロード数も増加の一途をたどっている」。

現在、故宮を見学しながら、来場者は、故宮関連の商品を購入できる。これは、「故宮の文化を家に持って帰ってもらう」という単院長の目標でもあった。「これまでずっと努力し、ストールやマウスパッド、カレンダーなどの日用品から、飾りや人形などの装飾品6000種類近くの商品を開発してきた。故宮の特徴と、現代的な生活を組み合わせたそれらの商品を通して故宮の文化を楽しんでもらいたい」と単院長。

壮大で美しい故宮を次世代へ故宮は1420年、明の成祖・朱棣(永楽帝)によって建設され、2020年に、建設600周年を迎える。「故宮は歴史が残してくれた貴重な文化資源。代々継承していかなければならない」と単院長。

「2015年で、故宮博物院が設立されて90周年。一般開放されているエリアの面積は昨年の52%から65%に増加し、今後も増えていくだろう。まだ公開されたことのない慈寧宮や寿康宮、雁翅楼など5カ所も公開される」と強調した。

展示効果の向上や内容の充実、文化発信の強化などの目標は、単院長にとって、「故宮の夢」。「壮大で美しい故宮の文化遺産を保護し、完全な形で次の600年にバトンタッチしたい」。(編集KN)

 

「人民網日本語版」より 2015年7月15日

 

 

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