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「世界のシルクの源」、浙江湖州銭山漾を訪ねる

 

「世界のシルクの源」と呼ばれる銭山漾(せんざんよう)遺跡は、浙江省湖州市呉興区八里店鎮に位置し、杭嘉湖平原に属する。辺りには水田が広がり、桑畑や川があちらこちらに見られる。1956年春と1958年春の2回、浙江省文化財管理委員会はこの遺跡の発掘調査を行い、大量の陶器や石器、もみ、木製品、絹布辺、絹帯、絹糸などを出土した。2005年3月から6月まで、浙江省文化財考古研究所は遺跡に対する3回目の発掘調査を行い、大量の陶器や石器、玉器を掘り出したほか、完全な形で保存された絹帯も見つかった。

2008年3月から5月まで、考古学研究チームは、第3回調査エリアの南側で第4回の発掘調査を行った。3回目と4回目の発掘で出土した文化財標本に対して北京大学加速器質量分析実験室が行ったC—14年代測定によると、銭山漾遺跡の年代は4400年から4200年までと測定された。4000年以上前の絹布片は歳月にさらされて当時の色彩は褪せているものの、世界最初期のカイコ糸織物の実例として歴史と文明の印となっている。2015年6月25日、中国湖州銭山漾文化遺跡は「世界のシルクの源」と正式に命名された。

 

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