中国メディアは3年前の2013年、「新一線都市」という概念に初めて言及し、新一線都市として、成都、杭州、南京、武漢、天津、西安、重慶、青島、瀋陽、長沙、大連、厦門(アモイ)、無錫、福州、済南の15都市を挙げた。華西都市報が報じた。
経済メディア「第一財経」傘下の「新一線都市研究所」は今月25日、中国の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の338都市の商業的魅力を分析し、各都市ランキングを発表した。
新たな都市ランキングリストでは、北京、上海、広州、深センの一線都市としての地位は揺るがず、15の新一線都市は上から順に、成都、杭州、武漢、天津、南京、重慶、西安、長沙、青島、瀋陽、大連、厦門、蘇州、寧波、無錫となった。
3年前のリストと比べると、蘇州と寧波が新一線都市に新たに仲間入り。一方、福州と済南は二線都市にランクが下がった。北京、上海は依然としてスーパー都市で、成都、杭州、武漢が急速に一線都市に近付いている。
ランキングの再調整が必要な理由
同研究所は、中国店舗が11年の37軒から15年末には166家軒に増加したという世界最大のあるスポーツ用品販売店の例を引き合いに出している。過去2年間、成都の4店舗では、シュノーケルやスキーゴーグルが人気となり、売り切れになるほどだった。成都には海もなければ、スキー場もないにもかかわらず、これら商品が人気になった理由について、同販売店の中華圏副総裁(副社長)で、西エリア総経理(社長)の孫瑜氏は、「この2つのスポーツは、バケーションと密接な関係があり、最も有名なバケーション先に、成都双流国際空港から直行便で行ける。休みの時期に、モーリシャスに行ってシュノーケリングを楽しむというのは、成都の人にとって普通の事」と説明する。
成都の人々は、所得も急速に増加しており、食事や服、遊びにお金を惜しまず使う。そのような状況に目を付けた大企業が次々に成都に進出し、多くの選択肢をもたらしているため、同市にはグレードアップの空間ができ、さらに多くの企業が進出するという好循環になっている。
このような好循環は、重慶や長沙、武漢、厦門、杭州でも起きており、これらの都市は着々と変化している。これも、中国の各都市をランク付けしなおす必要がある理由だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月27日
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