中国国家統計局はこのほど、2015年の出稼ぎ労働者のモニタリング調査報告書を発表し、昨年の出稼ぎ労働者数は2億7747万人と、前年比352万人増(1.3%増)となったことが明らかになった。11年以降、出稼ぎ労働者の数の増加幅は縮小し続けている。出稼ぎ労働者全体のうち、3割以上が女性だった。北京日報が報じた。
15年の状況からすると、出稼ぎ労働者は、若者が中心であるものの、その割合は低下を続けており、出稼ぎ労働者の平均年齢が上昇している。調査によると、出稼ぎ労働者の平均年齢は38.6歳と、前年より0.3歳上昇した。年齢別に見ると、40歳以下が全体の55.2%を占め、前年より1.3ポイント低下した。一方、50歳以上は17.9%と、昨年より0.8ポイント上昇した。
出稼ぎ労働者の所得を見ると、15年、一人当たりの平均月收は3072元(約5万2200円)と、前年より7.2%増の208元(約3500円)増加した。増加幅は前年比2.6ポイント縮小した。製造業、建築業、ホテル・飲食業、住民サービス・修理・その他のサービス業で働く出稼ぎ労働者の平均月給の増加幅は、前年比それぞれ6.7、4.4、2.2、4.1ポイント縮小した。中国東部地域への出稼ぎ労働者の收入は、上昇ペースを保ち、平均月收は3213元(約5万4600円)。前年比8.3%増の247元(約4200円)増だった。その他、他の地域への出稼ぎ労働者の收入の増加ペースは、地元の出稼ぎ労働者を上回っていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月29日
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