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安倍氏が招き入れるもの、THAADかサタンか

 

アジア地域の不安定要素と言えば、安倍晋三閣下がよもや否定することはあるまい。安倍氏と日本の多くの政治家は、米国の終末高高度防衛ミサイル(THAAD)を導入するため、あれこれ策を練っている。これは紛れもなく地域の平和・安定・発展に対する挑発と破壊であるため、中国外交部は厳しい口調により、日本側に慎重に行動するよう警告した。

安倍氏はなぜこれほど躍起になっているのだろうか?それはもちろん米国人の足にしがみつき、中国の復興と台頭をけん制するためだ。特にフィリピンで米国が気に入らない大統領が選出され、韓国の朴槿恵大統領が友人による国政介入のスキャンダルに陥るなか、米国人はTHAADの配備先がなく困っているところだ。安倍氏が「雪中に炭を送る」ことで、「米国のアニキ」は大喜びすることだろう。こうすれば米国の足に、さらにしっかりとしがみつける。

安倍氏のこの措置は多少は賢明に見えるが、最終的にはその賢明さが仇となる。中国の復興と台頭は不可逆的な歴史の流れである。一衣帯水の隣国は、なぜこの流れに便乗することを考えず、蟷螂の斧を振りかざそうとするのか。これでは痛い目にあわせてくれと言っているようなものではないか。それに両国は歴史的に恩と恨みがあるが、中国人は徳で恨みに報いることを重視しており、常に海のように広い胸襟を持つ。日本は勝手に驚く必要があるだろうか。あるいは一部の政治家がこれを利用し国民を騙し、有権者を集め政治的な目的を実現しようとしているのやもしれぬ。

平和的発展は現在の国際社会の主流だ。中国は協力すれば互いに利し、対立すれば共倒れになると強調してきた。しかし一部の人間は時代遅れの冷戦思考を捨てられず、中国を「封鎖」「包囲」しようと頭を絞っている。最後に、どのような結果がもたらされるのか。国際社会の各国の選択は近年、「道理にかなえば支持者が多くなり,道理に背けば支持者が少なくなる」ことをすでに証明しているではないか。誰かさんがとぼけたことを続けないよう、中国の伝統的な哲学・思想の授業をしてやらなねばならぬ。

安倍氏は韓国の現在の混乱を良く見るがいい。朴氏は独断専行し、その結果国民からの反対が相次ぎ、厄介事が山積し、狼狽しきっているではないか。日本の国民もバカではない。安倍氏ら政治家が私利のために、国全体を危険な境地に陥れることを放任するだろうか。これは日本国内に、どれほど賢明な人間がいるか次第だ。

ともかく一言でいえば、安倍氏は他者を恐れさせる武器を導入できると考えているが、悪魔のサタンを放つ罪悪の扉を開くことを知らない。愚かでバカげている、実に哀れだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月1日

 

 

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