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中国のネット小説が外国人たちから人気の理由は?

 

中国のネット小説サイト「起点中文網」はこのほど、中国のネット小説の翻訳を中心とする米サイト「Wuxiaworld」との事業提携を発表した。10年間の翻訳・電子出版契約を結び、20作品での協力を約している。これにより中国ネット小説の海外輸出という新モデルが打ち立てられることになった。光明日報が伝えた。

米国ではここ数年、中国のネット小説の翻訳と共有を中心とするサイトやコミュニティが、ファンによって自発的に作られている。2014年に開設された「Wuxiaworld」は、最も人気の高い6作品を翻訳しており、そのペースは小説の更新とほぼ同時に行われており、米国、フィリピン、カナダ、インドネシア、英国など、80カ国以上の外国人たちがその更新を心待ちにしている。サイト開設から2年もたたないうちに、「Wuxiaworld」は北米のランキングで1500位以内に入る大型サイトに成長した。現在の1日平均アクセス数は30万件以上と安定しており、うち米国のユーザーが全体の3分の1以上に達している。

北京大学国文学科の吉雲飛氏は、「美しい日常生活を守ることを永遠のテーマとする日本のライトノベルは、米国の文芸の主流と異なっている。中国のネット小説は外国のネットユーザーたちに別の可能性をもたらす。つまり、誰もが現実以外の暮らしを想像する能力を持つべきなのだ」と述べた。

「新風」は、外国人の中国のネット小説に対する最も普遍的な評価だ。あるネットユーザーは「中国のネット小説の主人公は、日常生活を守るのではなく、世界を変えようとする行動力を持っている」とコメントしている。

北京大学国文学科の邵燕君准教授は、外国人が中国のネット小説を好む最も中心的な理由を「爽快感」としている。ネット小説の魅力に、中国文化と中国人の想像力が加わり、新鮮さを味わうことができるのだ。武侠モノの閲覧とコメントのやりとりを通じて、「Wuxiaworld」は読者が中国文化、特に道家文化を学ぶ重要な場となりつつある。「Wuxiaworld」にはさらに、中国語の学習経験や「陰陽」や「八卦」といった道家文化の基本情報を紹介するコーナーもある。長く続く更新とこうした日常的な情報を通じて、中国のネット小説はその「ネットらしさ」と「中国らしさ」の魅力を発揮している。(編集YF)

 

 

「人民網日本語版」より 2016年12月22日

 

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