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関係改善の鍵は実行にあり

 この重要な時点にあって、双方は共に国交正常化45周年のわれわれに対する意義を振り返る必要があります。その一つは、当時の国交正常化が容易ではなかったということです。1972年の両国の共同声明から始まり、われわれは両国間で多数の重要問題について討論を行い、双方が順守すべきいくつかの原則、ルールに合意しました。45年のうちに、中日間では四つの政治文書がすでに調印されてきました。もう一つは、両国関係発展が少なからぬ問題を経験してきたということです。これらの問題をめぐって、2014年に双方は四つの原則的共通認識に合意しました。私は、これら両国の関係発展の基本的ルールも中日関係の一つのプラス要因だと考えます。これらのルールをしっかり運用すれば、問題が出現した時に、われわれには準拠すべき規則があり、これらの規則に照らしてどうすべきか共に相談することができます。 

このため、われわれは現在、一部の人、とりわけ日本のごくわずかの人が、個人の利益のために新たな問題を起こしたり、あるいは古い問題をあおったりして、故意に対立を引き起こし、食い違いを拡大し、さらには中国脅威論を騒ぎ立てて両国間の決め事を壊そうとするのを阻止しなければなりません。私は、これも現在の中日関係が当面するいささかのマイナス要因だと思います。われわれは、こうした行為を阻止し、中日関係の健全で安定的な発展を守らなければなりません。さらにもう一つのマイナス要因として国民感情があります。ここ数年、中日関係は一貫して困難な状況、あるいは複雑な状態に置かれています。問題の頻発は、両国国民感情の冷え込みを招いています。 

――現在、中日の国民感情は引き続き低迷していますが、中国人の日本訪問熱は一貫して高く、中国の民衆が日本を理解したいという願いもかなり強い状態で、日本に対する好感度も上昇しています。これに比べて、日本人の中国訪問者数は減少しています。この現象についてはどのように見ておられますか? 

 確かに、日本を訪問する中国の民衆は年々増加しており、昨年は延べ637万人に達し、今年1月は昨年に比べ30%増加しました。これは両国民が直接に向き合う交流を行い、相互理解を増進することにつながると思います。

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