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拡大し続ける「一帯一路」コミュニティ

 

「3年余り前に私が『一帯一路』(the belt and road)イニシアティブを打ち出して以来、すでに100余りの国と国際組織が積極的に呼応、支持し、40余りの国と国際組織が中国との協力協定に署名した。『一帯一路』の『コミュニティ』は拡大し続けている」。2017年の世界経済フォーラム年次総会開会式の基調演説で、習近平国家主席はこう語った。人民日報海外版が伝えた。

「一帯一路」イニシアティブの「親しい友人」は増え続け、協力は拡大しており、「オフ会」も近く開催される。5月14日の「一帯一路」国際協力サミットフォーラム(北京)だ。

■増え続ける友人

「一帯一路」「コミュニティ」のたゆまぬ拡大過程は、中国と沿線国との忘れがたい交流史となった。

2013年9月、習主席はカザフスタン訪問時に「シルクロード経済ベルト」というコンセプトを初めて提起した。カザフスタンは直ちに「コミュニティ」への参加意向を表明。ナザルバエフ大統領は「中国が良ければ、カザフスタンも良くなる。中国経済発展の急行に相乗りし、共同発展を実現したい」と述べた。

誠意があれば、「コミュニティ」は拡大し続ける。すぐにインドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、カンボジア、サウジアラビア、カタール、スリランカ、トルクメニスタン、カザフスタンなど多くの国が中国と「一帯一路」共同建設の共通認識を確認した。欧州では2014年末に中・東欧16カ国がシルクロード経済ベルトの建設を共に推進することへの関心を次々に表明。2015年6月にはハンガリーが中国と「一帯一路」協力文書に署名した。2015年10月の習主席訪英により「一帯一路」協力は9000キロ離れた欧州最西端まで延びた。2017年になると、ニュージーランドなど先進国も続々と参加した。

「一帯一路」に同意する「親しい友人」には世界各国だけでなく、国際組織もある。少し前に世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は「一帯一路」イニシアティブについて「中国政府にとって非常に重要であるだけでなく、世界銀行にとってもかなり重要だ。世界銀行は中国政府との緊密な協力に期待している」と表明した。

■大きな同意を得る

2015年3月28日、中国国家発展改革委員会、外交部(外務省)、商務部(商務省)が発表した「シルクロード経済ベルト及び21世紀の海のシルクロードの共同建設推進のビジョンと行動」は、その背景、原則、構想、重点、メカニズム、状況を明らかにして、世界から強く注目された。

ベラルーシのルカシェンコ大統領の評価はその代表的なものだ。「中国は『一帯一路』沿線国に融資と先進技術を提供する過程において、大変友好的であり、自らの利益のために他国に押しつけることも貿易拡張を行うこともない。これは世界において極めてまれなことだ」。

フィンランドのニーニスト大統領は「私の見るところ、これは単なる新たなシルクロードではなく、単純なロード・ベルトの概念ではない。より本質的なのは『コネクティビティ』の提唱だと思う。この点は非常に重要だ。経済的な通じ合いだけでなく、精神的な通じ合いでもある」と指摘した。

エジプトのシシ大統領は「エジプトは『一帯一路』イニシアティブを支持しており、中国と共にイニシアティブの実施をできる限り後押しする。エジプトは長期経済発展計画を実施している。中国と各分野の協力を強化したい」と表明した。

■世界に恩恵を及ぼす

「一帯一路」は中国が首唱したものだが、その恩恵は世界に及ぶ。習主席が語ったように、中国人は中国発展の「急行」に各国の人々が「相乗り」することを歓迎する。

利益は確かなものだ。2016年、国際市場の需要が低迷し続ける中でも、中国と「一帯一路」沿線国との貿易総額は9535億9000万ドルに達した。今年3月までに中国は沿線20カ国に56の経済貿易協力区を設け、累計投資額は180億ドルを超え、現地に10億ドル以上の税収をもたらし、16万人の雇用を創出した。

この「コミュニティ」は開かれた、あまねく広がるものだ。モンゴルの「草原の道」、カザフスタンの「ヌルリ・ジョーリ」(明るい道)、ロシアの「ユーラシア経済連合」、欧州の「ユンケル・プラン」など、多くの沿線国・地域が自らの発展戦略を中国と連結し、重要でシンボリックな事業を始動して、沿線各国経済の共同発展につなげている。

提唱当初から、中国は「一帯一路」の「コミュニティ」に対して開かれた姿勢だ。例えば2015年10月23日に習主席はシティ・オブ・ロンドン中英ビジネスサミットで「『一帯一路』は開かれた、アフリカを通り抜け、アジア欧州を連環する大きな『コミュニティ』であり、関心を抱く全ての国が参加できる」と述べた。

この「コミュニティ」はさらに拡大し続けることが期待できる。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2017年5月10日

 

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