王毅外交部長は北京で24日、ドイツのガブリエル副首相兼外相との会談後、共同記者会見を開いた。王部長は朝鮮半島問題に関する質問に回答した際に、次のように述べた。

現在の朝鮮半島情勢は敏感な時期を迎えている。言い換えるならば、変化の重要な段階に入っている。我々は時に朗報を聞くこともあれば、悪い情報を聞くこともある。そこで半島の核問題の処理に当たり、まずは原則を堅持する必要がある。最も重要なのは、非核化の大方向を常に堅持することだ。我々は朝鮮の核ミサイル開発継続に断固反対し、各国と共に安保理の朝鮮決議をそのまま履行する。

次に、大局を念頭に置く。この大局とは、半島の平和と安定のことだ。どの国、誰であっても、半島を戦乱に陥らせる権力はなく、ましてや地域及び世界に損害と災いをもたらすという歴史的な責任を担うことはできない。

それから、柔軟で実務的になる必要がある。各国の政策と措置は、時代遅れで膠着した立場にしがみつくのではなく、情勢の変化に応じ対話・交渉再開を促すすべてのチャンスを敏感につかむべきだ。柔軟性と誠意を適時示し、半島問題を一日も早く平和的対話という正確な軌道に戻すべきだ。

中国は全面的かつ完全に国連安保理決議の各種規定を履行しており、同時に安保理の関連決議の精神に基づき対話・交渉再開の現実的で実行可能な提案を行っている。中国側はこれに向け、建設的な力を発揮し続ける。

｢中国網日本語版(チャイナネット)｣　2017年5月25日