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中国の高速鉄道網が拡大、総延長で他国の合計を上回る

 

中国の高速鉄道が、再び記録を更新した。

習近平国家主席はカザフスタン訪問中、ナザルバエフ大統領の案内で、アスタナ国際博覧会中国国家館を見学した。習主席の招待を受け、ナザルバエフ大統領は展示ホール内の中国高速鉄道体験ルームに入り、意欲的に試乗した。

「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)サミットフォーラムの会期中、沿線20カ国の若者が投票により「中国の新4大発明」を選出した。得票数が最も多かったのは「中国高速鉄道」で、中国の科学技術のうち最も知名度の高い成果となった。

 鉄道網が拡大中

中国の高速鉄道の版図が拡大を続けている。中国共産党第十八回全国代表大会以来、中国の高速鉄道の総延長は1万キロ未満から2万2000キロ以上に達し、世界各国の高速鉄道の合計を上回った。「4縦4横」中堅ネットワークがほぼ全線開通し、多くの省が「高速鉄道の空白」を補い、高速列車「和諧号」に乗っている。

西部の高速鉄道がより密になってきている。開通を控えている宝蘭高速鉄道(宝鶏〜蘭州)の他に、貴州省と四川省の交通運輸庁が次の関連情報をもたらした。貴陽〜重慶、成都〜西安を結ぶ高速鉄道の開通に伴い、西部地区の重要5都市(成都市・昆明市・貴陽市・重慶市・西安市)が年末にも高速鉄道で結ばれるというのだ。

調整済みの「中長期鉄道網計画」が、2016年7月に正式に発表された。中国の高速鉄道の総延長は2020年まで3万キロを突破し、「8縦8横」主要ルートを骨組みとし、地域連結路線でつながり、都市間鉄道で補足する高速鉄道網を構築することになる。

 世界の高速鉄道の「教科書」

世界の高速鉄道の建設環境と異なり、中国は面積が広く、地理的条件が複雑だ。東北は極寒の地で、海南は熱帯で湿度が高く、西北の黄土高原には陥没しやすい黄土が広がっており、東部には河川が密集し土が柔らかくなっている。

たゆまぬ革新と実践により、中国の高速鉄道技術はほぼすべての地質環境を網羅し、最高運行時速、最低運行気温などの世界記録を樹立し、世界の高速鉄道にとって正真正銘の「教科書」になっている。蘭新高速鉄道(蘭州〜新疆)は辺境の地を越え、滬昆高速鉄道(上海〜昆明)は南部の山河をめぐり、哈大高速鉄道(ハルビン〜大連)は東北の雪原を駆け巡り、寧杭高速鉄道(南京〜杭州)は江南地方の水の都を貫く。

中国が独自に設計・開発し、完全に独自の知的財産権を持つ中国標準動車組(新型高速列車)が2016年7月15日午前11時20分に、鄭徐高速鉄道(鄭州〜徐州)で、時速420キロでのすれ違いと重連運行という目標を世界で初めて達成した。

 一帯一路のリーダーに

中国とインドネシアの企業が共同で建設する首都ジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道の設計・調達・建設(EPC)契約が、現地時間2017年4月4日に締結された。優秀な設計チーム、高い技術基準、最高のコストパフォーマンスを誇る高速鉄道製品が、各国から注目を集めている。インドネシアの同高速鉄道、ハンガリー〜セルビア鉄道、中国〜タイ鉄道などの協力プロジェクトに新たな進展があった。

クアラルンプール〜シンガポール高速鉄道、モスクワ〜カザン高速鉄道など多くのプロジェクトの事前準備が積極的に進められている。

中国の高速鉄道は一帯一路のリーダーになり、生産能力をめぐる国際協力の大舞台に立ち、世界2位の経済大国である中国の責任を示している。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月19日

 

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