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中央政治局会議 中国経済の7大シグナル発信

 

▽第4のシグナル:金融の混乱に着実なガバナンスを行う

 

金融の業態がますます豊富になる中、蓄積され続ける金融リスクをどのように防げばよいか。経済のモデル転換・高度化の重要な時期にあって、より多くの金融資源が経済社会発展の重点分野および弱い部分により多く配置されるよう誘導するにはどうしたらよいか。

会議での見方:系統的金融リスクが発生しないという最低ラインが着実に守られるよう確保する。金融の混乱に掘り下げた着実なガバナンスを行い、金融監督管理の協調を強化し、金融の実体経済に対するサービスの効率と水準を引き上げる必要がある。

コメント:中国民生銀行の温彬・首席研究員は、「実体経済へのサポートは金融の天職であり目的であり、金融リスクを予防し、金融自身の持続的で健全な発展を確保するための根本的措置だ。金融機関自身がリスクの意識を増強し、慎重で規律に合致した経営を強化する必要がある。金融監督管理部門は協調を強化し、監督管理の合成力を形成し、リスクの底をはっきりさせ、より多くの金融業務が実体経済にサービスを提供するようにし、系統的金融リスクが発生しないという最低ラインを厳守する必要がある」と述べた。

 

▽第5のシグナル:不動産市場の安定のための長期的メカニズムの構築を急ぐ

 

上半期には、新しい不動産コントロール政策の効果がさらに顕在化し、全国の不動産価格は全体として安定し、大中都市70ヶ所の住宅販売価格の低下と上昇幅の鈍化がいずれも進行した。分化を続ける不動産市場に直面して、下半期の政策にはどのような動向がみられるだろうか。

会議での見方:不動産市場を安定させ、政策の連続性と安定性を堅持し、長期的に効果を発揮するメカニズムの構築を加速する必要がある。

コメント:国務院発展研究センターの任興洲研究員は、「ここから下半期も引き続き不動産のコントロール政策を続けるとのシグナルが伝わってきており、引き続き投機的需要を抑制し、不動産分野での『デレバレッジ』を堅持し、隠れた金融リスクを取り除き、バブルの蓄積を防止する必要がある。これと同時に、不動産の長期にわたり効果を発揮するメカニズムと基礎的制度の構築を強化し、居住用不動産ニーズと住み替えのニーズを支え、賃貸住宅市場の発展に力を入れ、不動産市場の健全な発展を促進する必要がある」との見方を示した。

 

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