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BRICSの第2の「黄金の10年」を開く

 

過去10年でBRICSはコンセプトから実際に運用される国際体制へと変わり、世界経済成長を先導する「機関車」、国際社会の重要なパワーとなった。人民日報海外版が伝えた。

厦門(アモイ)でのBRICS首脳会議は「BRICSパートナーシップを深化し、さらに明るい未来を切り開く」をテーマに、実務協力、グローバル・ガバナンス、人的・文化的交流、制度建設の4大議題をめぐりビジョンを描く。議長国である中国は各国と共にBRICS協力の第2の「黄金の10年」を開く。

■10年間のめざましい成果

2006年の第1回BRICS外相会議でBRICS協力の幕を開けてから、2009年の第1回BRICS首脳会議、そして近く開かれる厦門会議へと、BRICS協力はすでに10年間歩んできた。

10年間の協力で、BRICSは経済・貿易、金融、農業、教育、科学技術、文化、シンクタンクなどの分野で60余りの協力制度を設け、重要な影響力を持つ国際体制へと発展した。重大な国際問題、地域の紛争問題において、BRICSは共通の立場を表明し、政治・外交ルートを通じた紛争の平和的解決を主張した。国際経済、金融体制改革の問題で、先進国による世界経済ガバナンス独占を打破し、国際金融体制における発展途上国の発言力を強化した……

BRICS協力体制において、中国は一貫して他のBRICS各国との協力強化を重視してきた。ブラジル中国問題研究センター長のロニー・リンス氏は「中国はますます重要な役割を発揮している。中国は優先的に考慮すべき問題に共に注目するよう各国を誘導し、より幅広い分野での合意形成を後押しすることができる」と指摘する。

■「中国年」に「コミュニティ」を拡大

上海臨港工業団地では、150万平方メートルの屋根が100メガワットの太陽光発電所へと変わる。今年7月、第1期工事の13メガワットのソーラーパネルが設置された。テスト・調整後、直ちに稼働できる。中国がBRICS新開発銀行を利用した初の融資事業であり、BRICS新開発銀行の調印した初の事業でもある。

7月2日、新開発銀行は今後5年間の全体戦略を公表。次の段階の業務の重点を持続可能な開発の分野に置き、引き続きBRICSのクリーンエネルギー及びインフラ整備に資金を提供することを明確にした。

今年1月1日、中国は正式にBRICS議長国を引き継ぎ、2017年BRICS「中国年」の幕を開いた。議長国就任以来、中国はBRICSの枠組で80余りの活動を開催し、BRICS政治・安全保障協力の拡大、BRICS経済・貿易協力組織の整備、「BRICSプラス」拡大モデルの検討など、BRICS協力体制整備のための提案を行った。相次いで開催されるBRICS活動、頻繁に発表されるBRICS文書は、BRICS体制が深さと幅の双方で急速に発展していることを反映している。

2017年、BRICSは価値が減損しないだけでなく、「コミュニティ」を徐々に拡大している。中国の提案した「BRICSプラス」は、BRICSと他の発展途上の大国及び途上国組織との対話を通じて、より広範なパートナーシップを構築し、BRICS「コミュニティ」を拡大し、BRICSの包摂性と開放性を体現し、「南南協力」をリードしただけでなく、グローバル・ガバナンスに新たな案を示した。

■次の「黄金の10年」

現在、世界経済の回復は力を欠き、国際情勢は動揺し、不安定で、反グローバル化思想が台頭している。いかにして試練に対処し、暗雲を振り払うか?10年間の航海を経たBRICS協力の船は、中国・厦門で再び出航する。

各国は共に厦門会議で形成される中国の案が、グローバル・ガバナンスにおいてより響く大きな声を挙げられるようBRICSを率いることを期待している。

インド・デリー大学政治学部のサディール・グプタ教授は、中国はBRICS体制においてさらに多くのリーダーシップを発揮すると見る。

BRICS各国間の協力、相互利益、ウィンウィンの重大な発展は、他の国々や国民にも利益をもたらす。南アフリカ経済的公正ネットワークの幹部は「BRICS各国間にはまだ多くの発展の余地があり、国際社会で引き続き重要な役割を発揮する」と指摘する。

BRICSの次の「黄金の10年」が幕を開け、世界は再び東洋に焦点を合わせる。それはBRICS30億人の幸福に関係し、さらに世界全体の前途・未来に関係している。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2017年8月31日

 

 

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