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中国と世界の対話の新たなハイライト

 

李克強総理は12日午前、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事、世界貿易機関(WTO)のアゼベド事務局長、国際労働機関(ILO)のライダー事務局長、経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長、金融安定理事会(FSB)のカーニー議長と共に、北京で第2回「1プラス6」円卓会議を行った。(文:石建勲・本紙特約論説員、同済大学国家革新発展研究院副院長、首席専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

各者は「開放的で活力ある包摂的な世界経済の構築」をテーマに、「世界経済情勢と経済グローバル化の未来」「中国経済の構造転換と高度化の推進」について踏み込んで話し合った。「1プラス6」円卓会議は常態化、制度化へと向かっており、注目される。

対話・協力の深化は、世界の期待に沿っている。対話会議で中国と各者は、率直で誠意ある話し合いをし、共に情勢を把握し、政策の意思疎通を図り、市場予想を誘導し、世界経済の持続的回復の促進に努めた。李総理は各国が一致した協力を堅持し、構造改革の推進に一層力を入れ、自由貿易を礎とする多角的貿易体制を維持し、世界経済成長の包摂性を強化し、金融監督・管理改革を引き続き推進することを提案した。

中国の実務的行動がはっきりと示され、グローバル化と多国間主義を断固として支持した。対話会議で各機関トップは中国経済の発展の成果を高く評価し、開放型世界経済の構築に向けた中国の努力を賞賛した。今年初め、習近平国家主席はジュネーブの国連欧州本部で次の点を重ねて表明した。多国間主義を支持する中国の決意が変わることはない。中国は国際経済・金融組織の活動を尊重・支持し、その意見と提言を虚心に聞き、多国間貿易体制の正常な運用を揺るがず維持し、国際金融機関の活動を積極的に支持し、世界金融の安定した運用を維持し、労働者の質の向上と生活改善などの責任を積極的に推し進める。世界第2のエコノミーである中国経済の安定成長は、世界経済にとって極めて重要であり、国際経済政策に重要な影響を与えている。中国は世界の声に耳を傾ける必要がある。同様に、世界も中国の提言と考え方を理解しようとしている。

グローバル・ガバナンスの整備にプラスだ。現在、保護貿易主義、反グローバル化思想、地政学的問題が依然くすぶっており、世界経済環境のマイナス要因と不確定性の根本的原因がいまだ取り除かれていない。とりわけ世界最大のエコノミーである米国の単独主義、保護主義、金融政策の波及効果は依然として世界経済の安定と発展にとって最大の不確定要因だ。世界経済環境の積極的な変化が持続するか否かはさらに見守る必要がある。国際経済・金融組織は効果的な役割を発揮し、グローバル化を揺るがず推進し、多角的体制を維持し、貴重な世界経済の回復局面を揺るぎないものにするべきだ。

世界は協力・ウィンウィン、共同発展の新秩序、人類運命共同体の構築、グローバル・ガバナンス体制の早急な整備を必要としている。中国は国際組織の取り組みを十分に尊重・支持し、引き続き各国際機関との協力を強化・深化し、世界経済の発展促進、グローバル・ガバナンスの整備において積極的な役割を発揮し、人類運命共同体構築のために一層の貢献をする。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2017年9月15日

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