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広げよう、若者同士の交流

 

2007年に中国を訪れた日本の高校生たちは、中国の高校生たちと交流を深めた(写真・王浩)

 今年は『中日平和友好条約』締結30周年に当たります。しかも昨年11月に、温家宝総理と福田首相がシンガポールで会談し、今年を「中日青少年友好交流年」とすることが決まりました。

 

中国と日本の若い人たちの相互交流は、どのような意味を持つのか、どのように進めて行くのがよいか。これをテーマに、中国国際放送局(CRI)とNHKのスタジオを結んで、中国と日本のゲストが熱心に討議し、それに約30万人のネットユーザーが参加しました。

 

将来の中日関係を担うのは両国の若い人々であり、青少年交流の重要性を考えて、『人民中国』はこのネット対話のポイントをまとめて掲載することにしました。まとめは、中国国際放送局日本語部の廖麗さんにお願いしました――編集部

 

ネットユーザーの生の声

 

日本留学を経験した二十代の中国人女性、鞠さん

 

日本へ留学に行く前は、歴史的な原因で日本民族に対して、多少、敵意や反感を持っていました。実際に行って見て、日本国民がとても親切だと感じました。国家関係を改善するには、私たち一人一人の努力が欠かせません。まずは相手を思いやる優しい心を持つことから始めたいと思います。

 

日本のネット利用者、遠藤さん

 

複数の中国の友人から受けた印象は、まじめに何事にも一生懸命取り組む姿勢を常に感じる一方、ユーモアや相手への思いやりなどの人間関係を円滑にするセンスがあると思う。基本的な価値観を共有しているなと思っている。

 

 北京大学学生、於さん

 

2006年4月、中日青少年野球交流大会が、山東省済南市で催された 

 おととしの春、日本の文教大学の学生20人が北京大学の日本語科に来て、二週間、日本語の授業をしてくれました。また、私たちが万里の長城や十三陵などを案内したり、サッカーや卓球をしたりして交流活動を行いました。別れる前の晩、宿泊先のホテルで徹夜で話し合い、涙を流したこともありました。

 

このような交流を通じて、私たちは日本語をしゃべる楽しさを実感し、勉強の意欲も想像できないほど高まりました。私たちの間では、言葉や国籍の壁がなくなり、以心伝心で付き合うことができました。

 

あれから私たちは、ずっとメールで連絡しています。さらに一年後、私たちが日本を訪問する機会があって、日本で暖かく迎えられました。私たちの友情はいつまでも続くと信じています。

 

日本の東京都のリスナー、大井さん

 

中国人は心が広く、友人になると、受け入れてくれます。そんな友人が多くいます。北京を訪問した時、献血をし、中国の大学生と献血バス内でいろいろ話し合いました。NHKテレビで放送された『中国鉄道紀行36000キロ』は、中国人の心の優しさを生で知った番組でした。訪中してみたい思いが視聴者に広がったと思います。

 

中国メディア大学学生、陳さん

 

日本の人々は中国人留学生に対して、非常に親切です。私が留学した関西国際大学では、先生も学生も、生活や学習の両面で大変助けてくださいました。私は非常に恵まれていて、ホストファミリーのお母さんに、イベントや活動に連れて行っていただきました。日本の文化や風習を深く理解することができました。留学を通じて、中国国内で理解しがたいことも理解できるようになり、日本人のライフスタイルやイデオロギーなど社会の現状、日本人の美徳を実感し、収穫の大きい一年を過ごすことができました。

 

埼玉県のリスナー、奥村さん

 

昭和30年代に横浜の元町に住んでいた時によく中国人と遊びました。その時は中国人とは知らずに、わいわいと楽しく過ごしました。後に中国人だと知りましたが、そこで感じたことは、人と人とのつながりが大事だということです。その上でそれぞれの国民性を理解する重要性を、今も感じています。

 

「中日インターネット対話」

中国国際放送局(北京放送)が2007年、中日国交正常化35周年の特別企画として、春、夏、秋、冬四回にわたって実施した。日本の国民と中国の国民がインターネットを通じて、気軽に本音で話し合い、相互理解をはかるのが狙い。東京のスタジオと北京のスタジオにそれぞれゲストを呼び、インターネットユーザーとともに議論したり、コメントをしたりする。

春のテーマは「中国人と日本人、どう付き合えばよいか」、夏のテーマは「スポーツで知ろう 中国を 日本を」、秋のテーマは「文化がつなぐ中日の絆」、冬のテーマは「広げよう、若者の交流」。



 

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