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内蒙古の砂漠を緑に

 

1998年、中国の友人、王明海さん(左)と砂の固定策を研究する遠山正瑛さん

中国の経済建設に対し、日本政府だけでなく民間からも多くの支援が寄せられた。とくに中国の西部地区や貧困地区には、民間団体や個人がさまざまな形で物的、人的支援を寄せ、中国の人々と心を開いて交流した。

中国の人々に今でもはっきりと記憶されているのは、「緑の使者」と呼ばれた遠山正瑛さんである。

遠山さんは明治39年(1906年)生まれ。鳥取大学の名誉教授で世界的に有名な砂漠・生態学の専門家である。

彼は84歳になった1991年から、中国・内蒙古のホブチ(庫布斉)砂漠にやってきて、オングベ(恩格貝)地区で、中国のボランティア、王明海さんとともに、砂漠の砂を治め、砂の害を除く仕事に打ち込んだ。

遠山さんの活動を知った日本のボランティアが延べ7000人、続々とオングベ地区にやってきて、植林事業に参加した。中日両国のボランティアの10年以上にわたる努力の結果、オングベ地区の30万ムー(1ムーは6.667アール)の流動する砂丘に、97万本以上の樹が植えられた。いま砂丘は緑で覆われ、生態環境は目に見えて改善された。

2004年2月27日、遠山さんは日本で死去した。99歳だった。遺言で、遠山さんの遺骨の一部は、ホブチ砂漠のオングベに埋葬された。(文・魯忠民、写真提供・新華社)0811

 

 

人民中国インターネット版 2008年11月10日

 

 

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