| 吉林大学教授 周 異夫
大阪の送別会で、アユの塩焼きが運ばれた。昔、一度山の中で天然のアユが出されたことはある。そのアユは小さくて、骨まで全部食べたが、多くの場合出されるのは養殖のもので、そのたびに骨に煩わされる。その際、自分も周りの日本人もみんな根気よく細い骨を取り出しながら身を食べていた。ゆっくり骨を取りながら食べることが常識になっていたが、「日本知識クイズ大会」優勝者訪日団の送別に東京から大阪に来られた大島美恵子日本科学協会会長が、アユの骨の取り方をみんなに見せた。
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| 銀座を観光した「日本知識クイズ大会」優勝者訪日団のメンバー |
一行のほとんどはアユの塩焼きが初めてで、別に深く考えもせずに、ただ面白がりながらそのまねをした。みんなは一本の骨がすっぽり抜ける様子を楽しんでいて、喝采の声が絶えなかった。
そのやりかたは料亭の仲居さんが教えてくれたという。さすが! と思わず感嘆の言葉を口にしていた。知っているつもりでも、本当はまだ知らないところが多いのではないか、とその瞬間に思った。
中国では、ここ十数年来、日本語学習者が大幅に増え、日本のことをかなり知っていると自慢している人も少なくない。しかし、本当に日本のことを知っていると言えるだろうか。
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訪日中には、さまざまな日本の文化に触れた。日本訪問は、彼らを真に日本のことを「知る」人にする大きなきっかけになるはずだ |
中国と日本は2000年以上の交流の歴史がある。友好交流の舞台で活躍するのは相手のことをよく知っている人たちであった。友好関係を築く前提は相互理解であり、両国の将来の友好交流の担い手は互いのことをよく理解する青年たちであろう。理解には、まず「知る」ことが必要である。中国の青年の場合は、日本の歴史、文化、社会など、いろいろなことを「知る」必要がある。大学では「日本事情」「日本文化」などの科目で日本のことを勉強しているはずだが、真に「知る」にはまだ道は遠い。「日本知識クイズ大会」に参加することが、中国大学生の日本のことを「知る」意欲をさらに強いものにしたと言うなら、実際に日本を訪問し、日本の大学生や市民と直接に交流することは、そのために真に「知る」道を開いたと言えよう。
本の中で知った日本は表面的で断片的なものが多く、静的なものがほとんどであるが、自分が実際にその中に入って得たイメージは連続的で、動的なものが多い。一回の訪問でたくさん知ることはできないが、いくつかのことについて本当に分かれば意義があると言える。「万巻の書を読み、万里の道を行く」という古訓がある。これは、書籍から得た知識を実際に検証し、生きているものにすべきだということを言っている。訪問団の学生たちが今回の日本訪問をきっかけに、真に日本のことを「知る」人になり、識者が唱える「知日派」の一員になり、中国と日本の友好交流のために大いに貢献することを強く期待している。
人民中国インターネット版 2011年8月15日
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