| 馬島由佳子=文・写真
2011年12月18日、北京市の梅蘭芳大劇院で、国家一級俳優・趙永偉氏主演の京劇公演が行われた。
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| 見得を切ると客席から「好(ハオ)!」の掛け声が飛ぶ |
題目は『三国演義』から『長坂坡・漢津口』(日本語の題は『常勝将軍』)。曹操軍は劉備一行を追撃する。劉備一行の張飛がしんがりを、趙雲は家族を守って進むが長坂坡で曹操の大軍に追いつかれ大敗してしまう。趙雲は見失った劉備の奥方と子どもを敵陣から救い出し、張飛は長坂橋の上に立ちはだかり、大喝一声で曹操軍を退ける……とストーリーは続く。
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| 武生たちの激しい立ち回り |
武将や侠客など立ち回りを主とする「武生」役の京劇俳優らは、濃厚な化粧に色鮮やかで煌びやかな衣装に身を包み、鍛え抜かれた力強い声で歌とセリフをあやつりながら、激しい立ち回りで熱演を繰り広げた。今回の舞台は、趙雲のさっそうとした立ち回りと関羽の風格ある動きで威力をみせるのが見どころであり、趙氏が見事に演じ分けた。この難度の高い二役を演じ観客を魅了した趙氏は、“中国国家一級俳優”。これまで梅蘭芳金賞など数多くの賞を受賞している京劇界の名優だ。
5歳から京劇の稽古を始めたという趙氏は、京劇界最高位である現在も「毎晩7時から11時まで国家京劇院で練習しています」と話す。難しいと思われる役作りについては、「役作りを難しく感じたことはありません。いろいろな役を演じることにより別の人生を体験できる楽しみがあるからです」とさわやかな笑顔で語った。
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| 趙永偉氏 |
京劇は、約200年前に一般民衆の娯楽演芸として生まれた後、地方劇の要素などを取り入れながら、さまざまな変革を遂げ発展してきた中国の伝統演劇である。趙氏が所属する中国国家京劇院は、中国文化部(日本の文部科学省に相当)直属の唯一の京劇団であり、国劇である京劇の振興を担い邁進している。趙氏は中国のみならず海外でも公演し、京劇の更なる振興に努めている。2009年には、日中文化交流協定30周年を記念し、『TOKYO京劇フェスティバル2009』にて4公演行ない、2005年には山梨県で『常勝将軍』を上演して観客から高い評価を受けた。また、日本の中学や高校を訪問し、学校で京劇の化粧や衣装を身にまとって動きを実演するなどして、学生たちと交流を深めている。
日本の京劇ファンも待ち遠しい、次回の趙氏主演の日本公演は、2013年9月から全国巡演予定だ。
リンク: 京劇が結んだ心と心 http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/200504/dongjing.htm
人民中国インターネット版 2012年1月13日
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