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東日本大震災から2年 仙台に住む中国人たちは今

関磊さん 「考慮の末にやはり『愛仙台』」

関磊さん
震災後の復興活動への関わりは決して被災地でのボランティア活動に限られるわけではない。関磊さんは東北大学大学院医学系研究科に在籍し、仙台地区中国学友会副会長でもある。

「地震の後、私は特に気にしてはいませんでしたが、母はメディアの報道を見て、私に早く帰国するようにと促しました」

日本人の友人を通じて、関さんはガソリンを手に入れ、車で仙台を離れ、3月16日に帰国した。「中国で、日本についてのニュースを毎日見ていました。5月の初め頃、大学とアルバイト先の店が、仙台はすでに平常に戻ったというメールを送ってくれました。私のことを覚えていてくれて、とても嬉しかったです」

その後、関さんは仙台に戻り、ボランティア活動に参加した。被災地の片付け作業が終わりに近づくと、関さんは震災後の復興支援のためにさらにできることを考え始めた。

「地震後、東日本の観光業は大きなダメージを受けました。群馬県の有名な水上温泉は、福島原発事故の影響で客足がかなり遠のいたそうです。仙台地区中国学友会は早稲田などの大学に所属する中国学友会と共同で、300人の団体旅行を組んで、水上温泉のバックアップに一役買うことができました」

魯迅を記念して開催されたあるイベントで、旅行が好きな関さんは「仙台観光増進課」のスタッフである長谷川さんと知り合った。

「当時、長谷川さんは新浪のミニブログで仙台の観光案内を作ろうとしていました。私は他の二人の中国人留学生と共に長谷川さんのためにミニブログのアカウントを作って、留学生の視点から、仙台の観光やグルメ、ショッピングを紹介したページをアップロードしました。ミニブログを通じて仙台は美しくて安全だと中国人の旅行愛好者に伝えたいと思っています」

彼らのミニブログのアカウント名は「愛仙台」だ。関さんによると、幾つものアカウント名を考えたが、考慮を重ねた末に、やはり「愛仙台」が最適と感じたそうだ。

 

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