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中日学術交流の新たな1ページを 『雲岡石窟』出版

 

文・写真=東京支局

 

2001年にユネスコの世界遺産に登録された雲岡石窟は、龍門と敦煌に並ぶ中国三大石窟の1つ。その雲岡石窟を初めて包括的に調査した京都大学人文科学研究所による調査報告書(非売品)が復刻され、全3期にわたる出版分のうち、第1期分の7巻が科学出版社東京より発行され、国書刊行会から発売された。中国語版は中国の科学出版社から出版されている。 今回の日本語版では、第1期および第2期に1951年から1956年まで足かけ6年にわたって刊行された世界的に有名な報告書『雲岡石窟』(全16巻32冊)を収録。当時は一部の研究機関に限定して頒布され入手困難だった資料だ。

 

〈本文冊〉より実測図見本

 

第3期(全4巻8冊)では、報告書に収録されなかった写真・拓本約1200点を厳選して掲載。また全ての石窟について新たに解説を加え、中日両国の研究による最新の研究論文を収録。

図版については、京都大学人文科学研究所に残されたガラス乾板のデジタルデータをもとに、最新の技術による処理を施して写真を補正。石窟寺院における建築構造から文様や仏像の細部に至るまで、明確に見て取ることができる。

 

第3卷より 第六洞内部 第6卷より 第九洞明窓天井

 

 

現在は石窟の損傷もあるため、当時の石窟の状態を伝える写真、実測図面、刻文、拓本は極めて貴重だ。資料としてはもちろん、鑑賞用としても価値が高い決定版だ。

科学出版社東京株式会社の向安全代表取締役社長は、「難しい編集作業だったが、後世に良い本を残したい一心で完成させた」という。また総監修の岡村秀典教授は、「この『雲岡石窟』が日中学術交流の新たな1ページを開くことになれば」とコメントしている。

 

第2期(全9巻18冊)は2014年12月、第3期(全4巻8冊)は2015年5月に刊行予定。

問い合わせは、科学出版東京 電話:03-6803-2978 または国書刊行会 電話:03-5970-7421まで。

参考)国書刊行会HP  http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336056931/

 

 

第1期の写真

 

 

雲岡石窟 【全20巻(全41冊)】

総監修/岡村秀典(京都大学人文学研究所教授)

監修/京都大学人文科学研究所、中国社会科学院考古研究所

発行/科学出版社東京 

発売/国書刊行会

 

人民中国インターネット版 2014年3月5日

 

 

 

 

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