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第4回九州中日友好交流大会 福岡で開催

 

壇上であいさつする村山富市元首相 

九州地区の日中友好協会、中日友好協会、中国駐福岡総領事館の共催による第4回九州中日友好交流大会が6月3日に福岡市で開催された。袁敏道・中日友好協会秘書長が中国各地の省市レベルの友好協会代表を率いて来日したほか、村山富市元首相、服部誠太郎・福岡県副知事の他、九州各地の日中友好協会、友好団体、経済界の代表など約300人が出席した。

 

中国からの代表団を含め、会場は多くの参加者で満席となった

大会では「2016年九州中日友好交流宣言」が発表され、中日双方が両国間の4つの基本文書の諸原則と精神を遵守し、歴史を正視し、未来に向かって友好関係を共に維持、発展させていくよう呼びかけた。さらに、唐家璇・中日友好協会会長、程永華・中国駐日本大使、李天然・駐大阪総領事、丹羽宇一郎・日中友好協会会長から、九州各地の友好団体による長年の努力が両国人民の友好の維持に寄与したことに対する大きな評価と、大会開催を祝う旨の祝電が送られた。また、今年迎える孫文生誕150周年に際し、民主革命の支持に多大な貢献を果たした宮崎滔天のひ孫、宮崎黄石氏が「日中友好と宮崎一族」のテーマで講演を行った。

 

村山富市元首相はあいさつで「昨年9月、中国人民抗日戦争勝利70周年記念活動に参加した際、習近平主席に接見し、『中国はいかなる状況の下でも覇権を唱えず、日本と共にアジア地区の平和と繁栄の維持に貢献することに同意する』との言葉に深く励まされた。今年の5月には、韓国の済州島で行われた東アジア平和フォーラムに出席したが、参加した各国の代表が今後の日中関係に憂慮していた。私は前述の習主席の言葉に加え、中国のアジア各国との友好関係を発展させていく方針には変化がないと信じており、各国は安心して中国との信頼関係を強化し、東アジアの平和と発展を共に維持していけるはずだと語った。

 

中日友好協会秘書長袁敏道氏による講演の模様

歴史を振り返ると、小野妹子は日本から中国に派遣された最初の遣隋使となり、手漕ぎの船で艱難を恐れず中国に渡り、日中交流の先鞭をつけた。また、私たちの先輩に当たる田中角栄、大平正芳の各氏は圧力に負けず、危険を冒して中国訪問を果たし、日中国交正常化の共通認識を得た。今日の日中関係は先人の知恵と汗の結晶であり、貴重なものである。私たちはこの関係をより大切にし、友好関係を絶えず拡大させていかなければならず、両国の友好関係の発展を促進するために努力しなければならない」と述べた。

 

袁敏秘書長は「中日両国は一衣帯水で海を挟んで向かい合う、引っ越しができない隣国である。中日関係が良好な発展を遂げるか否かは、両国と両国人民の根本的な利益であり、アジアと世界の平和的発展という大局にも影響するものだ。中日両国は『和すれば共に利し、闘えば共に傷つく』関係である。九州地区日中友好協会は、近年の中日関係が非常に困難な状況に陥った際にも、中日の友好交流大会を継続して開催しているし、松本龍会長は3年連続で団を率いて訪中し、行動をもって中日友好を実践された。九州地区日中友好協会の友人のみなさんは、中日民間友好活動における重要なシンボルとなっており、中日民間交流の歴史に輝かしい1ページを残した。現在、中日関係改善の兆しはいまだに脆弱だが、両国の民間友好団体が引き続き素晴らしい伝統を発揚し、それぞれのメリットを生かしながら、両国各分野の交流や実務面での協力を強化し、中日友好の旗を引き継いでいってほしい」と語った。

 

先人の努力の結晶である日中の友好関係を堅持、拡大する努力が必要だと語る村山富市元首相

張梅・駐福岡総領事館副領事は「九州中日友好交流大会は、中日関係の困難を挽回する歴史の過程を見守り、共に歩み続けてきたと同時に、自身もたくましい成長を遂げている。本大会は九州各界の中日友好の力を絶えず団結させたのみならず、国民同士の交流の絆をも結びつけ、すでに中日民間友好交流を代表するまでに成長している」とその努力を称え、服部誠太郎・福岡県副知事は「福岡県は江蘇省との友好協力関係を常に積極的に展開しており、両国関係改善のために貢献する」と語った。(写真=中国駐福岡総領事館)

 

人民中国インターネット版 2016年6月22日

 

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