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思う存分語らい、盛り上がる―『人民中国』2017中日青年親善パーティ

 

文・写真=陳克

  参加者の集合写真

 

  12月23日、人民中国雑誌社が主催し、東方毅拓展文化協会、中国日語教学研究会民族院校分会が協賛した2017年中日青年親善パーティが中国外文局文化創意広場で開催された。北京大学、清華大学、中国人民大学、北京師範大学、対外経済貿易大学、北京語言大学、北京第二外国語学院、北京理工大学の30人近い中日の学生が一堂に会し、自分の関心を持つテーマについて、相手国の若者たちと自由に意見を交換し、おしゃべりを楽しんだ。また、その合い間に隠し芸が披露され、気軽で楽しいムードが会場を覆った。

 

司会をつとめた人民中国の秋雅社長補佐(左)、あいさつをする人民中国の王漢平副社長(中)、 東方毅拓展文化協会の董学軍副会長(右)

 

 交流活動が始まる前、人民中国雑誌社の王漢平副社長は、「このような親善パーティを開く目的は、中日両国の若者の相互理解を深め、気軽・活発で自由な交流プラットホームをつくり上げるためです。間もなくやってくる2017年は中日国交正常化45周年の年で、みなさんが両国関係を改善し、両国民の相互理解を深める懸け橋となり、共に将来の中日関係に貢献してくれることを願っています」とあいさつした。今回のイベントの協賛者である東方毅拓展文化協会の董学軍副会長も、「東方毅拓展文化協会はずっと民間外交に尽力してきましたが、今回のイベントに参加したのは、中日両国の若者たちの交流の良い機会をつくり、両国の若者の友好促進と中日両国の文化的な相互信頼・相互包容を促進したいと思ったからです」とあいさつした。

 

両国の学生と交流中

 

 交流活動は中日両国の若者が共に興味を持っている両国関係・環境保護などをテーマに展開された。北京はここ数日ずっとスモッグに苦しめられていたため、大気汚染と環境保護の問題が自然と両国の学生がまず関心を示す話題となった。学生らは、北京の最近の大気汚染は確かにひどいと口ぐちに語った。中国人民大学の金昭延さんは、「政府はすでに環境汚染対策に大きな力を割いていますが、すぐには明らかな成果を得ることは難しく、火力発電をなるべく減らし、中型都市を発展させ、さらに大都市のプレッシャーを緩和すべきです」と語った。また、北京語言大学に留学している京都大学で有機化学を専攻した石橋宙憲さんは、科学的角度から大気汚染の原因を分析し、イオウを多く含む石炭の使用を減らし、排気処理装置の装備を広く推し進めるべきだという提案を行った。彼は「将来は、中日環境保護事業交流の仕事に就きたいと思っており、自分の専門知識を生かし、中国の大気や土地汚染の改善に微力ながらも貢献したいと願っています」と語った。彼の発言は聞く人の胸を打った。中国人民大学に留学する小塩健吾さんも、「大気汚染は中国だけの問題でなく、世界的な問題です。みんなで共に解決策を探る必要があります」と語った。

 

 おしゃべりを楽しむ両国の学生

 

 中日の両国関係について、両国の若者たちは次々と自らの意見を述べ、両国人民の友好的往来の重要性を強調した。北京語言大学に留学している西田聡さんは、すでに中国で数年生活しており、とても流暢な中国語で、「あの忘れることのできない悲しい歴史と両国人民の歴史に対する認識の違いが、依然として両国関係を緊張させる要因となっています。またこの背後には、一部のメディアの偏った報道がかなり重要な推進力となっており、そのために私は最も重要なのは国と国との関係でなく、中日両国民の相互理解と相互認識であると考えています。先入観を捨て、真心によるコミュニケーションで友好交流を行い、人と人との正常な関係をつくり上げるべきです。誰もがこれを行うことができたら、中日関係は必ず良い方向へと発展してくと信じています」と語った。対外経済貿易大学の張媛さんも、「日本の学生であれ中国の学生であれ、中日関係の中でみなさんは欠くことのできない一部です。みなさんが相手国に暖かい心で接し、同時に各自の文化に対する関心を保ち、中日両国の友好交流を促進するために共に努力してほしいと思っています」と語った。

 

 おいしい料理を食べながら交流する若者たち

 相声を披露する西田聡さん

 

 熱い議論の後に、両国の若者が見事な芸を披露してくれた。京都から来た自称ショウガとニンニク兄貴の西田聡さんは、相声(日本の落語にあたる中国の民間芸能)の大家である丁広泉氏の弟子侯宝林さんの孫弟子であり、彼は師匠について相声を習って4年になる。これは短いとはいえない時間であり、西田さんは北京師範大学の孟継儒さんと共に自ら考え練習してきた即興相声を披露してくれたが、その芸は、一見して熟練していることが分かるものであった。西田さんは中国各地の方言を使い、みなを大笑いさせた。私などは、自分よりも彼のほうが中国語を良く知っているのではないかと感じたほどだ。次に披露された芸は、今、大人気の日本のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のエンディングで踊られる「恋ダンス」で、とってもかわいらしいものだった。三番目の出し物は、沖縄民謡をもとにつくられた曲をさらに周華健がカバーして歌った『花心』という曲だった。そして最後の出し物は、かわいく元気な「ウサギのダンス」で、みんなが縦一列になってお互いを手で支え合いながら、歩調を合わせて飛び跳ね、さらに会場全体を巻き込んで、親善パーティの盛り上がりは最高潮に達した。

 

  学生たちの「恋ダンス」

 

 ダンスが終わると、みな息をはずませていたが、どの顔にも笑顔が浮かんでいた。北京大学の関翔之輔さんは今日のイベントの感想として、「今日の両国の青年の交流活動はとても意義があるものでした。中日の両面から問題を見ることができ、さらに多くの貴重な意見を聞くことができました。また、料理がとてもおいしく、非常に楽しかったです」と語った。対外経済貿易大学の馬瑜婧さんも、「まだ興奮しています。たくさん新しい友人ができて嬉しいです。次回もこのような活動に参加できたらいいと思います」と語った。

 

 会場全体が踊り出し、ムードは最高潮に

 

 

人民中国インターネット版 2016年12月29日 

 

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