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中華料理のコック長 郭志剛さん

 

新しい料理の創作と趣味の彫刻に没頭

 

 

【郭さんの一言】 絶え間ない実践を通して、新しい料理を次々と創作できること、これがコックという仕事の醍醐味です。

  正直で思ったことは何でも口に出す。そのため、ホテルのコックになったとき、自分とまるで違う性格のアシスタントと交流するのが嫌で、彼を遠ざけていた。

 

 あるときアシスタントが「先生、最近顔色がよくありませんよ。声もかれているし、風邪をひいたんじゃありませんか」とわざわざ薬を持ってきてくれた。郭さんはアシスタントの心配りに深く感動すると同時に、これまでの自分の態度を省りみて、恥ずかしくて顔がほてった。このときから、人や物事に対するとき、個人的な感情で態度を変えるのはやめ、謙虚かつ寛容に接するようになった。

 

 郭さんは中国の飲食文化を深く愛している。そのため、伝統を残しつつも新しいものを創り出し、この文化を大いに広めたいと考えている。

 

 また、最近は彫刻にも凝っている。自分で簡単な設備を購入し、三年かけて技術を磨いた。今では、小さな飾り物を作れるほどの腕前だ。(楊振生=写真・文)

 

[PM16:00]
14時から17時までは休憩時間。この間、趣味の彫刻に没頭することもしばしば。今はオリーブの種でブレスレットを作っている。

 

[AM9:30]
注文した食材を点検する。

 
 
 
[PM18:30]
貴賓のために、調理場で腕を振う。
  [AM11:00]
調理場で本日の予約状況を確認。予約に基づいて料理の準備をする。
 
 
 

[PM23:00]
今日は当直マネージャーなので、コック服を脱ぎ、フロントヘ行って状況を確認する。深夜12時半に就寝。

 

  [AM23:30]
新しくやってきたコックに果物や野菜の彫刻の技巧を教える。
 

【職場拝見!】

  調理場の面積は約75平方メートル、このほかに「面点」を作る場所と朝食の準備をする場所があり、合わせて約140平方メートル。従業員は21人、そのうちコックは6人。ここでは毎日、肉15キロ、野菜45キロ、鶏卵15キロ、海鮮7キロ、小麦粉と米それぞれ50キロを消費するという。


お仕事道具
チェック!
 
  NIKEのバッグ(約100元)。小さいので持ち運びに便利  

 

「職業資格証」と「健康診断合格証」。飲食業に携わる人は必ず備えなければならない

 
食材の見積書と宴会のメニュー表。コック長である郭さんは毎日これらをチェックし、サインする
 
 
オリーブの種のブレスレットとひょうたんの彫刻、彫刻刀。休憩時間は彫刻に没頭する
 

 
【プロフィール】1971年、北京で生まれる。北京調理学校で中華料理を学んだ後、市内のホテルで「面点師」(小麦粉を使った菓子職人)になる。そのあと、別のホテルでコック長を務め、2004年8月からは北京京都苑賓館のコック長に。

 

人民中国インターネット版

 

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