胡錦濤主席と福田康夫首相が会談

 

胡錦濤国家主席は7日、日本の福田康夫首相と東京で会談した。両首脳は胸襟を開いた友好的な雰囲気の中、中日関係や関心を共有する問題について、率直で突っ込んだ意見交換を行い、幅広い共通認識に達した。

 

双方は、両国の長期安定的な善隣友好関係の発展が両国および両国民の根本利益に合致し、アジアと世界の平和・安定・繁栄にも重要な意義を持つとの認識で一致した。

 

胡主席は中日関係について「中国と日本は一衣帯水の隣国。両国の人民には2000年余りの友好的な交流の歴史がある。また、両国間には一時期の不幸な歴史もあった。歴史の経験は私たちに、両国は平和・友好・協力の道を歩まねばならず、それが両国および両国人民の根本利益に合致する唯一の正しい選択であることを告げている。中日の平和共存・世々代々の友好・互恵協力・共同発展は、アジアと世界の平和・安定・繁栄にとっても極めて重要だ」と表明した。

 

また、「両国関係がたゆまず発展し、アジアや世界の情勢が大きく変化するに伴い、両国の共通利益は拡大を続け、両国が共に担う責任も大きくなり続けている。全局を見渡すと、中日関係はまさに新たな歴史的起点に立ち、一層の発展への新たなチャンスを迎えている。双方は共に努力し、好機を失することなく、さらに高い段階へと中日関係を押し上げていくべきだ」と強調した。

 

福田首相は、中日平和友好条約締結30周年に胡主席が国賓として日本を訪問したことを熱烈に歓迎。「中国側と共に努力し、今回の訪問を契機に両国関係の継続的な発展を促していきたい。日中の友好的な交流には2000年余りの歴史があるが、両国関係には問題が生じることもある。重要なのは、日中双方、特に両国の指導者が大局に立ち、両国関係を発展させる道について認識を共有し、信念を固め、両国関係の発展のために適切な努力を払っていくことだ」と表明した。

 

また、「日中両国にはアジア、さらには世界の平和と発展のために努力する責任がある。このために双方は絶えず理解を深め、相互信頼と協力を強化していくべきだ。日本は調和社会の構築に向けた中国の政府と国民の努力を称賛する。中国側との協力を継続していきたい」と述べた。

 

北京五輪については「日本は北京五輪の円満な成功を強く期待している。全力で中国側に協力していきたい」と述べた。

 

会談後両首脳は「戦略的互恵関係の包括的推進に関する中日共同声明」に署名した。

 

「人民網日本語版」 2008年5月8日

 

 

 
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