中日首脳共同記者会見(1)

 

胡錦濤国家主席と日本の福田康夫首相は7日、首脳会談の後に共同記者会見を行った。

 

▽胡主席

 

私と福田首相は率直で友好的な雰囲気の中、中日関係および関心を共有する問題について率直に、深く意見交換を行い、幅広い共通認識に達しました。私たちは、中日両国は近隣として、またアジアと世界に重要な影響力を持つ国として、平和、友好、協力の道を歩むことしかできないとの認識で一致しました。中日関係は今新しい歴史のスタート点に立ち、さらなる発展への新しいチャンスを迎えています。双方は共に努力して、戦略的互恵関係の包括的な発展という新たな局面を切り開かねばなりません。

 

双方は、第4の政治文書の発表で合意しました。この文書には中日関係の新たな発展が集約的に体現され、双方の新たな共通認識が結集されています。また、これまでの3つの政治文書における原則の継承を基礎に、両国関係の長期的な発展の指導原則を定め、その未来の発展の計画を立てています。この文書と、これまでの3つの文書の導きの下、私たちはさらに素晴らしい中日関係の未来を切り開くことができるに違いないと、私は信じています。

 

(アジアにおける中日協力に関する質問に)

 

中日両国は共にアジアの重要な国であり、アジアの平和と発展に重大な責任を負っています。両国は各分野における協力を発展させ、戦略的互恵関係を発展させるべきですし、また完全にその能力があります。私たちは、日本側と共に、北東アジアの平和と安定の維持に力を尽くし、6カ国協議のプロセスを共に推進し、北東アジアの平和・安全メカニズムの建設を推進していきたいと思っています。私たちは、日本側と共に、東アジアの地域協力における意思疎通と協調を一層強化し、それぞれの強みを活かし、「ASEANプラス3」などの協力メカニズムを着実に推進し、東アジアの地域協力をより深い段階へと不断に推し進めていきたいと思っています。私たちは、日本側と共に、地域と準地域のさまざまな協力メカニズムを十分に活用し、文化・観光・青少年・人材育成など各分野でのアジア各国の交流を推進し、アジア諸国民の相互理解と信頼をたゆまず増進していきたいと思っています。

 

「人民網日本語版」 2008年5月8日

 

 

 
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