ともに努力することによって中日関係に存在する「問題」を解決しなければならない

 

中日関係の中にはもちろん問題が存在しているが、問題は必ず難問ではなく、問題は話合いを通じて解決することができ、難問は苦境にあることであり、それを取り払うためのエネルギーと代価は非常に大きい。

 

東中国海の問題は問題であるが、難問ではなく、日本の一部勢力が東中国海の問題を中日関係における「核心となる難問」に誇張していることは下心のあるものであり、その目的は「片方だけのウィン」のためである。そのような考えは今の世界の流れにも合わなければ、日本の国益にも合わない。東中国海の問題において、中日双方はすでに実りのある話合いを行い、今後必ずや双方とも受け入れられる案を探し当て、ウィン・ウィンを実現することができる。日本側も両国間の新しい協力の骨組みを構築し、問題の解決のためにそれ相応の努力を行うべきである。

 

たとえば、台湾問題も中日関係の中の問題の1つである。ここ数年来、日本の右翼勢力は陳水扁当局を後押しし、台湾問題を中日関係の一層の発展を妨げる障害物に変えた。昨年末に福田首相が中国を訪問した際、陳水扁当局の「国連加盟の住民投票」を支持しない意思を表明し、中日関係の障害を一掃するために非常に重要な1歩を踏み出した。日本側は台湾問題においてさらに積極的な立場をとり、あいまいな姿勢を変え、中日関係の発展に秘められている懸念を取り除き、問題の解決を通じて中日関係のレベルを昇格させるべきである。

 

中日関係という大きな船は航行の過程において必然的に激流と渦巻きに出会うこともあろう。中日という2つの共同の操舵者がもし心を合わせて協力し、共に激流と渦巻きに対応することができるならば、この大きな船は航行の方向からそれることなく波を切って前進することができ、必ず中日両国の国民に幸せをもたらすことになり、これは中日両国の共通の歴史的責務である。胡錦涛主席の訪日はほかでもなくこの目的のためのものである。

 

 

「チャイナネット」2008年5月9日

 

 

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