被災生徒脱出させ、犠牲になった苟暁超先生

 

5月12日の四川大地震で、四川省通江県洪口鎮永安壩村の小学校二年生の苟暁超先生(男性、24歳)が生徒とともに避難したものの、校舎に取り残された生徒に気付き、救出に戻って死亡した。苟さんは2日後に新婚旅行を控えており、「生徒を守ったヒーロー」をたたえる声が地元で広がっている。

 

地震発生時は生徒158人の大半が昼寝中だった。校舎の揺れに気付いた苟さんは同僚教師とともに教室へ向かい、5人の生徒を助け、校舎の外に避難。

 

生徒の多くは教師らの誘導で逃げたが、校舎内に取り残された生徒がいたため、苟さんは即座に取って返した。しかし崩壊しつつあった校舎のがれきが苟さんを直撃。それでも3人の生徒を救出し、ふらふらしながら校舎を出て来たが、病院に行く途中で死亡した。

 

苟さんは結婚したばかり。新婚旅行出発が予定されていた14日に、葬式が行われた。苟さんは昨年、同県の教師資格試験で1位になるなど優秀だったという。

 

 

人民中国インターネット版 2008年5月23日

 

 
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